問題
問23
統計学や機械学習などの手法を用いて大量のデータを解析して、新たなサービスや価値を生み出すためのヒントやアイディアを抽出する役割が重要となっている。その役割を担う人材として、最も適切なものはどれか。
- ITストラテジスト
- システムアーキテクト
- システムアナリスト
- データサイエンティスト
[出典:ITパスポート試験 令和元年度 問23]
スポンサーリンク
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ」の「データサイエンティスト」です。データサイエンティストは、ビジネス課題を解決するために、統計学・機械学習・プログラミングなどのスキルを用いて大量のデータを分析・可視化し、有用な知見を引き出す専門職です。
昨今のビッグデータ時代において、顧客行動の予測や業務改善、新製品の開発など、多岐にわたる分野で活躍が求められています。 データサイエンティストは、単にデータを分析するだけでなく、ビジネスの理解や課題設定の能力、そして経営層や現場への説明・提案力も重要視されます。
特に企業内での意思決定を支援する役割を担うことが多いため、IT技術だけでなく、論理的思考や課題解決力が不可欠です。
ア(ITストラテジスト):
ITを活用した経営戦略の立案やIT投資計画の策定を行う職種であり、データ分析が主業務ではありません。
イ(システムアーキテクト):
システムの全体設計やアーキテクチャの構築を担う職種で、ソフトウェア・ハードウェアの設計に関わります。
ウ(システムアナリスト):
業務分析を通じてシステムの要件定義を行う職種で、システム構築の上流工程を担当しますが、主にビジネス要件に関わります。
難易度
この問題は各IT職種の役割を正しく理解していれば比較的容易に解けます。選択肢はすべてITパスポート試験で頻出の職種であり、用語とその職務内容を混同しやすいため、確実な区別が求められます。初学者にとっては中程度の難易度です。
スポンサーリンク
用語補足
データサイエンティスト:
統計学や機械学習の技術を用いてデータを分析し、価値ある情報を導き出す専門家です。例:Webのアクセス履歴からユーザーの傾向を分析して商品提案に活かすなど。
ITストラテジスト:
企業の経営戦略とIT戦略を結び付けてITによる経営改善を計画する役割を担います。現場よりも経営層との関係が深い職種です。
対策
IT職種の名称と役割は混同しやすいため、職種ごとに「何をするか」「どこに関わるか(経営・設計・分析など)」を整理して暗記しましょう。特に、データサイエンティストの役割は近年のトレンドでもあるため、業務内容や使う技術(Python・統計・機械学習など)にも注目して学ぶと理解が深まります。