問題
問95
以下のうち、コンピュータウイルスの感染防止策として適切なものをすべて挙げよ。
- a. ウイルス対策ソフトを導入する
- b. アクセスポイントのSSIDを非公開にする
- c. USBメモリを常に差し込んでおく
- d. 不審なメールの添付ファイルを開かない
- a, d
- a, b
- b, c
- c, d
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正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「a, d」です。これらはコンピュータウイルスの感染を防ぐための基本的かつ重要な対策です。まず「a. ウイルス対策ソフトを導入する」は、ウイルスの検出・隔離・駆除を行うために不可欠です。現代の多くのウイルスは外部からのメールやダウンロードファイルを通じて侵入しますが、ウイルス対策ソフトはそれらを監視して警告を出してくれるため、感染を未然に防ぐことができます。
次に「d. 不審なメールの添付ファイルを開かない」は、ユーザー自身ができる最も有効な防止策の一つです。多くのウイルスは、メールの添付ファイルを通じて侵入します。差出人が知っている人であっても、ウイルスに感染している可能性があるため、件名や本文が不自然な場合には開封を避けるべきです。
この2つの対策は、技術的対策(ソフトウェアの導入)と人的対策(ユーザーの行動)の両面からウイルス感染を防ぐ点で非常に効果的です。まるで風邪を引かないようにマスクをし、怪しい飲み物を避けるような感覚で、ITの世界でも「予防」が重要になります。
- イ(a, b):
aは適切ですが、bの「SSIDを非公開にする」は無線LANのセキュリティ対策であり、ウイルス感染防止には直接関係がありません。 - ウ(b, c):
bは上記と同様に無関係で、cの「USBメモリを常に差し込んでおく」はむしろ感染リスクを高める行為であり、適切ではありません。 - エ(c, d):
dは正しい対策ですが、cが誤っているため、正しい選択肢とは言えません。
難易度
本問は初級者にも比較的やさしい問題です。日常的なセキュリティ意識に関する内容であり、特別な専門知識がなくても、基本的な常識があれば正解にたどりつけます。ただし、SSIDのような無線LANの知識とウイルス対策の違いを理解していないと混乱する可能性もあるため、注意が必要です。
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用語補足
ウイルス対策ソフト:
コンピュータウイルスの検出・駆除・隔離を行うソフトウェアです。例として「ウイルスバスター」や「ノートン」などがあり、常に最新のウイルス定義ファイルに更新することが重要です。
SSID(Service Set Identifier):
無線LANネットワークの名前を示す識別子です。SSIDを非公開にすると外部から見えにくくなりますが、ウイルスの感染とは直接関係がありません。
添付ファイル:
電子メールに付属して送られるファイルのことです。実行形式のファイルや不審な内容の添付ファイルを開くと、ウイルスが感染することがあります。
USBメモリ:
外部記憶装置の一種で、パソコンに接続してデータの保存や移動に使用します。ウイルス感染の媒体としても利用されやすいため、管理には注意が必要です。
対策
ウイルス対策の基本は、技術的対策(ウイルス対策ソフト)と人的対策(怪しいメールの開封を避ける)を組み合わせることです。これらは頻出の知識なので、どの対策がどの脅威に対応しているかを整理して覚えておくと、類似問題にも対応できるようになります。