問題
問92
次のうち、Webサイトのアドレス「https://」の「s」が意味するものとして最も適切なものはどれか。
- シンプル
- セキュア(暗号化通信)
- サブドメイン
- サーバ
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正解
正解は「イ」です。
解説
「https://」の「s」は、「Secure(セキュア)」の略で、「セキュアな通信(暗号化通信)」を意味しています。通常の「http://」では、通信内容がそのままインターネット上を流れるため、悪意ある第三者に盗聴されたり改ざんされたりするリスクがあります。しかし、「https://」ではSSL/TLSという仕組みを使って通信が暗号化されるため、通信内容が保護され、安全にやり取りを行うことができます。
例えば、オンラインショッピングでクレジットカード情報を入力する際、「https://」のURLが使われていないと情報が盗まれてしまう恐れがあります。そのため、セキュリティが重要な場面では「https://」の使用が必須です。Webブラウザも、暗号化されていない「http://」のサイトにアクセスすると警告を表示するようになっています。このように「s」はセキュリティを強化した通信プロトコルを表しており、利用者の情報を守る大切な役割を担っています。
- ア(シンプル):
「https://」の「s」は「シンプル」を意味するものではありません。シンプルは通信方式の説明には関係ありません。 - ウ(サブドメイン):
サブドメインとは「www.example.com」における「www」のような部分を指し、「https」の「s」とは無関係です。 - エ(サーバ):
「サーバ」はWebサイトを提供するコンピュータを意味しますが、「https」の「s」はセキュアな通信の意味であり、サーバそのものを指しているわけではありません。
難易度
本問は「https」の「s」の意味を問う基本的なセキュリティ知識に関する問題です。インターネットを日常的に使っている方ならばブラウザ上で「https://」を見たことがあるはずで、それが「安全な接続」を示すという知識があれば簡単に解けるため、初心者にとっては比較的易しい問題です。
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用語補足
HTTPS:
HTTPSは「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略で、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化するプロトコルです。例えば、オンラインバンキングやショッピングなど、個人情報をやり取りする場面で使われます。
SSL/TLS:
SSL(Secure Sockets Layer)およびTLS(Transport Layer Security)は、インターネット上のデータを暗号化する仕組みです。HTTPS通信の基盤となっており、盗聴や改ざんを防ぎます。
暗号化通信:
暗号化通信とは、送信するデータを特定のルールで変換し、他人に読まれないようにする技術です。鍵がなければ内容を読むことができないため、通信の安全性が高まります。
対策
日常的に使うWebブラウザのURL欄を意識して観察し、「http://」と「https://」の違いに注目することが大切です。また、SSL/TLSの役割や仕組みについて基本的な学習をしておくと、セキュリティに関する問題に強くなります。IT用語集やITパスポート向け教材で通信プロトコルや暗号化の基礎を確認しておきましょう。