問題
問82
次の表は、4台の端末のバッテリー容量と消費電力を示している。最も長時間動作が可能な端末はどれか。
端末 | バッテリー容量(mAh) | 消費電力(mA) |
---|---|---|
A | 4000 | 500 |
B | 4500 | 600 |
C | 5000 | 700 |
D | 6000 | 1000 |
- A
- B
- C
- D
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正解
正解は「ア」です。
解説
この問題の正解は「A」です。なぜなら、端末の動作可能時間はバッテリー容量(mAh)を消費電力(mA)で割ることで計算できるからです。
端末Aの場合、4000mAh ÷ 500mA = 8時間となります。これは他の端末よりも長い時間動作できることを意味しています。
- 端末Bは4500mAh ÷ 600mA = 7.5時間
- 端末Cは5000mAh ÷ 700mA ≈ 7.14時間
- 端末Dは6000mAh ÷ 1000mA = 6時間
バッテリー容量が多くても消費電力が大きければ、長時間は動作できません。
日常の例で言うと、水の入ったバケツ(水量がバッテリー容量)からホースで水を出す速さ(消費電力)が速ければ、水は早くなくなります。この問題は、容量と消費量のバランスを考える必要があることを示しています。以上の計算から、最も長く使えるのは端末Aであると判断できます。
イ( B ):
バッテリー容量は4500mAhと大きいですが、消費電力が600mAとやや高いため、動作時間は7.5時間で端末Aより短いです。
ウ( C ):
容量は5000mAhで大きいですが、消費電力が700mAとさらに高いため、動作時間は約7.14時間で端末Aに及びません。
エ( D ):
バッテリー容量が6000mAhと最大ですが、消費電力が1000mAと非常に高いため、動作時間は6時間で最も短いです。
難易度
この問題の難易度は初心者向けの基礎的な計算問題です。バッテリー容量と消費電力から動作時間を求める計算力が問われています。計算自体は単純ですが、容量だけでなく消費電力も考慮する必要があるため、実生活の仕組みを理解しているかがポイントになります。IT機器の基本知識として重要な問題です。
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用語補足
バッテリー容量:
電池に蓄えられる電気の量を表します。単位はmAh(ミリアンペアアワー)で、数値が大きいほど長時間使用できます。例えば、スマホのバッテリー容量は3000mAhなどと表示されます。
消費電力:
電気機器が使用する電流の大きさを示します。単位はmA(ミリアンペア)で、消費電力が大きいと電池の電気を早く使い切ります。例えば、ライトの消費電力が高いと電池の減りも早いです。
動作時間:
バッテリー容量を消費電力で割ることで求められる、電池が持つ時間のことです。例えば、4000mAhのバッテリーを500mAで消費する機器は8時間動作します。
対策
この問題を解くためには、バッテリー容量と消費電力の関係を理解し、単純な割り算で動作時間を計算する力が必要です。普段からスマートフォンなどのバッテリーの持ち時間に注目し、消費電力と容量のバランスを意識するとよいでしょう。また、練習問題や過去問を繰り返し解き、計算ミスを減らすことも大切です。