問題
問80
次のうち、Excelなどで使われる「IF関数」の正しい用途はどれか。
- グラフを作成する
- 条件に応じて異なる値を返す
- 表のセルを自動拡大する
- 文字列を暗号化する
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正解
正解は「イ」です。
解説
IF関数は、Excelなどの表計算ソフトで非常に頻繁に使われる関数で、指定した条件が「真(TRUE)」か「偽(FALSE)」かによって異なる値を返すものです。今回の選択肢「条件に応じて異なる値を返す」が正解となるのは、このIF関数の本来の役割を正確に説明しているためです。たとえば、「ある学生の点数が80点以上なら“合格”、それ未満なら“不合格”と表示する」といった使い方ができます。このようにIF関数は、単純な条件分岐を表計算上で行うのに便利で、業務の効率化やデータの分類などに広く利用されています。
日常生活で例えると、コンビニのレジで年齢確認が必要かどうかの判断をしている場面に似ています。「年齢が20歳以上ならお酒を販売する、未満なら販売しない」といった判断を瞬時に自動で行うようなものです。これを表計算で実現するのがIF関数の役割です。
また、IF関数は他の関数と組み合わせて使うことも多く、複雑な条件分岐を設定することも可能です。たとえば、複数の条件を組み合わせて「AND」や「OR」関数と併用したり、入れ子(ネスト)構造にすることもできます。これにより、より柔軟で複雑なロジックを組むことができます。
Excelを業務や学業で使う上で、IF関数の基本的な使い方を理解しておくことは非常に重要です。正しい理解をすることで、作業効率が大きく向上するため、ぜひこの機会にしっかり覚えておきましょう。
- ア(グラフを作成する):
グラフの作成には「グラフ機能」や「グラフウィザード」を使用します。IF関数は条件分岐をするものであり、グラフ作成の役割はありません。 - ウ(表のセルを自動拡大する):
セルの自動拡大は、列の幅や行の高さを自動で調整するExcelの表示機能です。IF関数は計算や条件による値の表示に使われるため、セルの見た目に関与しません。 - エ(文字列を暗号化する):
暗号化には専用のセキュリティ技術や暗号化関数が使われます。IF関数はデータを変換したり隠すことを目的としていません。
難易度
この問題は、Excelの基本的な関数であるIF関数の用途について問うもので、IT初心者でも比較的解きやすい内容です。特に日常業務でExcelを使ったことがある人なら自然と答えにたどり着けるため、難易度は「易しい」と言えます。
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用語補足
IF関数:
Excelで使われる条件分岐の関数で、例えば「=IF(A1>=60, ‘合格’, ‘不合格’)」のように記述し、条件に応じて異なる値を表示する機能です。
条件分岐:
処理を条件に応じて変えることです。たとえば「もし雨が降ったら傘を持つ、晴れならサングラスをかける」といった判断をシステムが行うことを指します。
Excel:
Microsoftが提供する表計算ソフトです。データの集計、分析、グラフ作成などに利用され、多くの業務で使用されています。
対策
Excelの基本関数であるIF関数は、表計算や業務の自動化において頻繁に使われるため、使い方を正確に理解しておくことが重要です。実際にExcelを使ってIF関数の動作を試してみることで、理解が深まり、試験でも確実に得点できるようになります。