問題
問72
次のうち、「HTML」に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 画像圧縮の技術仕様である
- プログラムの構文チェックを行う言語である
- Webページの構造や表示内容を記述するマークアップ言語である
- Webアプリのセキュリティ保護機能である
スポンサーリンク
正解
正解は「ウ」です。
解説
HTMLとは「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略で、Webページを構築するための基本的な言語です。「マークアップ言語」とは、文章の中に特別な「タグ」と呼ばれる記号を埋め込むことで、その文章の構造や見た目、意味などを指定するための言語です。たとえば、見出しには「<h1>」、段落には「<p>」、リンクには「<a>」といったタグを使います。これらのタグを用いて、Webブラウザにページの内容や構成を正しく表示させることができます。
HTMLは、あくまで「構造」や「意味」を記述するためのものであり、実際のデザイン(色やレイアウトなど)はCSS(Cascading Style Sheets)という別の技術と組み合わせて使います。HTMLだけでは色やフォントの指定はあまり得意ではありませんが、Webページの「骨組み」を作る非常に重要な役割を担っています。
たとえるなら、HTMLは家を建てるときの「設計図」であり、どこにドアや窓、部屋を作るかといった配置を決めます。一方CSSはその家に「壁紙を貼る」「家具を置く」といった装飾の役割を持っています。
したがって、HTMLはWebページの構造や表示内容を記述するマークアップ言語であるという説明が正解となります。
- ア(画像圧縮の技術仕様である):
これはJPEGやPNGなどの画像形式の説明であり、HTMLとはまったく異なる分野です。HTMLは画像そのものを圧縮する技術ではありません。 - イ(プログラムの構文チェックを行う言語である):
構文チェックはコンパイラやインタプリタといったプログラミング言語の処理系が行うものであり、HTML自体は構文チェックを目的とした言語ではありません。 - エ(Webアプリのセキュリティ保護機能である):
セキュリティ保護機能はHTTPSやWAF(Web Application Firewall)などの技術が担うものであり、HTMLにはそのような機能はありません。
難易度
本問はHTMLの基本的な定義について問う初歩的な問題であり、IT初心者でも正答しやすい内容です。HTMLはWebに関連する基本用語であり、試験対策では頻出です。用語とその意味を知っていれば迷うことは少ないため、難易度は「易しい」といえます。
スポンサーリンク
用語補足
HTML:
HTMLは「HyperText Markup Language」の略で、Webページの構造を記述するための言語です。見出しや段落、リンクなどをタグで記述し、ブラウザにその内容を表示させることができます。
マークアップ言語:
テキストの中に特別な記号(タグ)を埋め込み、文章の構造や意味を明示する言語です。HTMLやXMLが代表的です。例:<p>これは段落です</p>。
CSS:
「Cascading Style Sheets」の略で、HTMLで構造を定義したWebページに対して、色や文字サイズ、配置などの見た目(スタイル)を指定するための技術です。
対策
HTMLの役割やCSSとの違いについて理解することが重要です。特に「HTMLは何をする言語なのか」「どんなタグがあるのか」といった基本を押さえましょう。用語と役割の対応関係を表などで整理し、問題文から正しいキーワードを見つける力を養うのが効果的です。