問題
問69
次のうち、「ビッグデータ」の活用例として最も適切なものはどれか。
- 社内文書のフォーマット統一
- 従業員の休暇管理
- パスワードの管理
- SNS投稿データの分析によるトレンド把握
正解
正解は「エ」です。
解説
ビッグデータの活用例として最も適切なのは「SNS投稿データの分析によるトレンド把握」です。ビッグデータとは、従来の方法では処理が難しいほど大量かつ多様なデータのことを指します。
例えば、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上の投稿や画像、動画など、多種多様で膨大な情報が毎日生成されています。これらを分析することで、消費者の傾向や社会の流行を素早く把握できるのがビッグデータの特徴です。
一方、社内文書のフォーマット統一や従業員の休暇管理、パスワード管理は、比較的少量で構造化されたデータの管理にあたり、ビッグデータの範囲外です。例えば、社内文書のフォーマット統一は書式の統一作業、休暇管理は従業員の基本情報を管理するだけであり、ビッグデータの大規模分析とは異なります。ビッグデータ活用は日常の例で言うと、巨大なデータの海から価値ある情報を見つけ出し、マーケティングや経営戦略に活かすことです。
そのため、多くのデータを高速で分析できる技術やツールが必要となります。したがって、選択肢の中ではSNSの投稿データを分析してトレンドを把握することが最もビッグデータの典型的な活用例となります。
- ア(社内文書のフォーマット統一):
フォーマット統一はデータ量が少なく、ビッグデータの大規模かつ多様なデータ分析とは異なります。 - イ(従業員の休暇管理):
休暇管理は従業員の基本情報管理であり、ビッグデータの大量かつ複雑なデータの活用ではありません。 - ウ(パスワードの管理):
パスワード管理はセキュリティの範囲であり、ビッグデータ分析とは関連がありません。
難易度
この問題はビッグデータの基本的な概念と活用例を理解しているかを問う初歩的な問題です。ビッグデータの特徴を知らない初心者でも、選択肢の内容をよく考えれば正解にたどり着けるため、難易度は低いといえます。
用語補足
ビッグデータ:
従来の処理能力では扱いきれないほど大量かつ多様なデータのことです。例えば、SNSの投稿や動画、センサー情報などが含まれます。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス):
インターネット上で人々が交流するサービスで、TwitterやFacebookなどがあります。多くの投稿がビッグデータの対象になります。
トレンド把握:
社会や市場の動向をいち早く見つけ出すことです。ビッグデータを分析することで、流行や消費者の嗜好を知ることができます。
対策
ビッグデータの特徴や活用例を正しく理解することが重要です。具体的には、大量かつ多様なデータを分析して得られる価値に注目し、典型的な活用シーンを過去問題や参考書で確認すると良いでしょう。