問題
問67
次のうち、ドメイン名とIPアドレスの対応付けを行う仕組みとして最も適切なものはどれか。
- FTP
- HTTP
- DNS
- SMTP
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「DNS(Domain Name System)」です。DNSはインターネット上で人が覚えやすいドメイン名(例:www.example.com)と、コンピュータが通信に使うIPアドレス(例:192.0.2.1)を結びつける仕組みです。インターネットの世界では、通信相手のコンピュータをIPアドレスで特定しますが、数字の羅列は覚えにくいため、DNSがその翻訳役となり、ドメイン名からIPアドレスを調べて接続を可能にしています。
日常生活での住所と名前の関係に例えると、DNSは「名前簿」のようなもので、名前(ドメイン名)から住所(IPアドレス)を調べる役割を果たしています。その他の選択肢について、FTPはファイル転送、HTTPはウェブページの閲覧、SMTPは電子メールの送信に使われる通信プロトコルであり、IPアドレスとドメイン名の対応付けの機能はありません。このように、インターネットの通信をスムーズに行うためにDNSは不可欠な役割を担っています。
- ア(FTP):
FTPはファイル転送を行うプロトコルであり、ドメイン名とIPアドレスの対応付けの役割は持ちません。 - イ(HTTP):
HTTPはウェブページの閲覧に使われるプロトコルで、名前解決の機能はありません。 - エ(SMTP):
SMTPは電子メールを送信するためのプロトコルであり、IPアドレスとドメイン名の対応付けには関係しません。
難易度
この問題はインターネットの基本的な仕組みを理解しているかどうかを問うもので、DNSの役割を知っていれば簡単に解けます。IT初心者にとっては少し専門用語が出てくるためやや難しく感じるかもしれませんが、基本的なネットワークの学習をしていれば理解しやすい内容です。
用語補足
DNS(Domain Name System):
ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。例えば、「www.example.com」という名前から数字のIPアドレスを調べ、インターネット上の通信を可能にします。
FTP(File Transfer Protocol):
ネットワーク上でファイルを転送するためのプロトコルです。例えば、ウェブサイトのデータをサーバーにアップロードするときに使います。
HTTP(Hypertext Transfer Protocol):
ウェブページを表示する際に使われる通信プロトコルで、ブラウザとサーバー間の情報のやり取りを行います。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol):
電子メールを送信するためのプロトコルです。メールサーバー間のメール配送に用いられます。
対策
ネットワークの基礎を理解するために、DNSの役割や代表的な通信プロトコル(FTP、HTTP、SMTPなど)の違いをしっかり学びましょう。インターネットの仕組みをイメージしやすいように例え話を使いながら、用語の意味と役割を整理することが重要です。