問題
問66
以下のうち、プログラムの処理効率を改善するために有効な手段をすべて挙げよ。
- a. アルゴリズムの最適化
- b. キャッシュの活用
- c. データの暗号化
- d. 文字フォントの変更
- a, b
- a, d
- b, c
- c, d
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「a, b」、つまり「アルゴリズムの最適化」と「キャッシュの活用」です。プログラムの処理効率を改善するためには、まず計算の方法や手順を見直すアルゴリズムの最適化が重要です。
例えば、無駄な繰り返しを減らしたり、より効率的な計算方法を使うことで処理速度を速めることができます。次にキャッシュの活用ですが、これは頻繁に使うデータや処理結果を一時的に保存しておき、再利用することでアクセス時間を短縮する仕組みです。
日常の例でいうと、冷蔵庫の中にすぐ取り出せる場所に飲み物を置いておくようなもので、わざわざ遠くに取りに行く手間を省けます。一方で、データの暗号化は安全性を高める手段であり、処理効率を直接改善するものではありません。また、文字フォントの変更は見た目の違いであって、プログラムの処理速度や効率には影響しません。このように、処理効率を高めるためには、プログラムの設計やデータの扱い方に工夫を凝らすことが求められます。
- イ(a, d):
文字フォントの変更は処理効率に影響しないため、効率改善の手段としては不適切です。 - ウ(b, c):
データの暗号化は安全性を高めますが、処理効率の改善には繋がらず、逆に負荷が増える場合があります。 - エ(c, d):
暗号化やフォント変更はいずれも処理効率の向上には関係ありません。
難易度
この問題はプログラムの効率改善に関する基本的な知識を問うもので、IT初心者でもアルゴリズムやキャッシュの役割を理解していれば解答しやすい内容です。選択肢の中に効率改善に無関係な項目も混ざっているため、基礎知識の理解度を測る入門レベルの問題と言えます。
用語補足
アルゴリズムの最適化:
プログラムの処理手順を見直し、無駄な計算や操作を減らして効率よく動くようにする工夫です。例えば、同じ処理を何度も繰り返さずに済む方法に変えることです。
キャッシュ:
よく使うデータや処理結果を一時的に保存し、再利用することでアクセスを高速化する仕組みです。例えば、ウェブブラウザが画像を一時保存し、再表示を速くするのがキャッシュの例です。
データの暗号化:
データを特別な方法で変換し、第三者に読まれないようにする技術です。安全性を高めるための手段であり、処理効率を上げる目的ではありません。
対策
プログラムの処理効率を上げるためには、まずアルゴリズムの基礎を学び、効率的な処理手順を理解することが重要です。また、キャッシュの仕組みと活用方法を覚えると効果的です。模擬問題や実際のプログラム作成を通して、効率改善の方法を実践的に学習しましょう。