問題
問6
表計算ソフトにおいて、絶対参照を使用しているセルの表記として適切なものはどれか。
- A1
- $A1
- A$1
- $A$1
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正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ:$A$1」です。表計算ソフト(Excelなど)において、セル参照には「相対参照」「絶対参照」「複合参照」の3種類があります。絶対参照とは、数式をコピーしてもセルの参照先が変わらないように固定する方式です。「$A$1」は列(A列)と行(1行)の両方を固定しており、これが完全な絶対参照となります。
たとえば、他のセルに数式をコピーしたときにも常に「A1」の値を参照し続けたい場合に使います。日常の例で言えば、「冷蔵庫の中の牛乳」の場所をどこからでも変わらず参照したいというような感覚です。
これに対して、たとえば「A1」は相対参照で、数式をコピーしたときに位置関係に応じて変化します。「$A1」や「A$1」はそれぞれ列か行のどちらかだけを固定した複合参照です。したがって、絶対参照として正しい表記は「$A$1」です。
ア(A1):
これは相対参照であり、数式をコピーすると参照先が移動します。絶対参照ではありません。
イ($A1):
これは列だけを固定する複合参照です。行は可変なので、絶対参照ではありません。
ウ(A$1):
これは行だけを固定する複合参照です。列が可変なので、完全な絶対参照ではありません。
難易度
この問題はExcelなど表計算ソフトの基本的な操作に関するものであり、実務経験や日常的にExcelを使用している人にとっては易しいレベルです。一方、ソフトを使い慣れていない初心者にとっては、記号の意味($)の理解が少し難しく感じるかもしれません。
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用語補足
絶対参照:
数式内でのセル参照において、列と行の両方を固定する方式です。例:「$A$1」
相対参照:
数式をコピーすると参照先が相対的に変わる参照方法です。例:「A1」
複合参照:
列または行のどちらか一方だけを固定する参照方式です。例:「$A1」や「A$1」
対策
絶対参照・相対参照・複合参照の違いは表計算ソフトの基本であり、よく出題されるポイントです。実際にExcelなどを操作しながらセルのコピーを試し、$記号の意味を体感的に覚えると理解が深まります。