問題
問5
IoTにおける「エッジコンピューティング」の特徴として適切なものはどれか。
- センサのデータをすべてクラウドに送る
- データ処理を端末近くで行う
- データを人が手作業で分類する
- 全データをオンプレミスで保管する
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ:データ処理を端末近くで行う」です。エッジコンピューティングは、IoT(モノのインターネット)などで生成されたデータを、クラウドなどの遠隔地に送るのではなく、データを生成した端末の近く(エッジ)で処理する方式です。これにより、通信遅延の削減、リアルタイム性の向上、セキュリティリスクの軽減などのメリットがあります。
たとえば、自動運転車では道路状況の変化に即応するため、車載コンピュータ(エッジ)でセンサーデータを即時処理する必要があります。すべてのデータをクラウドに送って処理していては遅延が発生してしまうため、エッジコンピューティングは非常に重要です。近年では、5GやIoTの発展とともにこの方式が注目されています。
- ア(センサのデータをすべてクラウドに送る):
これはクラウドコンピューティングの特徴であり、エッジコンピューティングとは対照的なアプローチです。 - ウ(データを人が手作業で分類する):
IoTやエッジコンピューティングの目的は自動処理であり、手作業の分類は関係ありません。 - エ(全データをオンプレミスで保管する):
オンプレミスは社内サーバーにデータを保存する形態であり、エッジコンピューティングの定義とは異なります。
難易度
この問題は、IoTやエッジコンピューティングという現代的な技術用語に関する基本理解を問う問題です。実生活の例を通じてイメージが持てれば初心者にも解きやすく、標準的な難易度といえます。
用語補足
エッジコンピューティング:
データの発生地点や端末の近くでデータ処理を行うことで、リアルタイム性を高め、クラウドへの負荷を減らす技術です。
IoT(Internet of Things):
あらゆる「モノ」がインターネットに接続され、情報を送受信する仕組み。家電、自動車、産業機器などに活用されています。
クラウドコンピューティング:
インターネット経由で、サーバーやアプリケーションなどのコンピュータ資源を利用する形態です。
対策
IoTやエッジコンピューティング、クラウドコンピューティングなどの最新技術用語の意味を正確に覚えておくことが大切です。日常生活での利用例と関連づけて学習すると理解が深まります。