問題
問45
次のうち、CPUのコア数が多いことによって得られる主な利点はどれか。
- インターネット速度が向上する
- ストレージの空き容量が増える
- 並列処理による処理能力の向上
- キーボード入力の精度が上がる
正解
正解は「ウ」です。
解説
CPUのコア数が多いと、コンピュータは同時に多くの処理を並行して行えるようになります。これを「並列処理」と呼びます。
たとえば、料理を一人でするよりも複数人で分担した方が早く終わるのと同じように、複数のコアが同時に処理を分担することで、処理全体のスピードが向上します。このように、コア数が増えると、動画の編集や複数のアプリを同時に使う場合などに処理能力が向上し、パソコンの動作がよりスムーズになります。
一方、インターネットの速度やストレージの容量、キーボード入力の精度などはCPUのコア数とは関係がありません。したがって、正解は「並列処理による処理能力の向上」です。
- ア(インターネット速度が向上する):
インターネットの速度は、回線の種類(光回線やWi-Fiなど)やプロバイダの性能に依存するため、CPUのコア数とは直接関係ありません。 - イ(ストレージの空き容量が増える):
ストレージの空き容量は、HDDやSSDといった記憶装置の容量に依存します。CPUのコア数を増やしても、保存容量は増えません。 - エ(キーボード入力の精度が上がる):
キーボード入力の精度は主に入力装置やソフトウェアの設定によるものであり、CPUのコア数とは関係がありません。
難易度
この問題はCPUの基礎的な役割と、他のコンピュータ部品との違いを理解していれば解ける問題です。ITに不慣れな方にとってはやや難しく感じられるかもしれませんが、基本的なパソコンの構成を学んでいれば解答できるレベルであり、初心者向けの問題といえます。
用語補足
CPU(中央処理装置):
パソコンの「頭脳」とも呼ばれ、さまざまな処理を行う部品です。計算、判断、指示などを高速に行います。
コア:
CPUの中で実際に処理を行う部分のことです。1つのCPUに複数のコアがあると、それぞれが独立して同時に処理を進められるため、効率が良くなります。
並列処理:
複数の作業を同時に処理する技術のことです。例としては、複数の人が同時に別々のタスクを進める作業分担が挙げられます。
対策
CPUの役割や構成要素(コアやクロック周波数など)について、基本的な知識を身につけておくことが重要です。また、CPUと他のハードウェア(ストレージ、ネットワーク、入力装置など)との違いを理解することで、同様の問題にも対応できるようになります。