問題
問36
次の表は、3つのPCのCPU使用率・メモリ使用率・ネットワーク帯域の使用状況を示している。最も負荷が高いと判断できるPCはどれか。
PC | CPU使用率 | メモリ使用率 | ネットワーク帯域使用率 |
---|---|---|---|
A | 90% | 80% | 60% |
B | 60% | 95% | 40% |
C | 50% | 40% | 90% |
- A
- B
- C
- 全て同じ
スポンサーリンク
正解
正解は「ア」です。
解説
この問題では、PC3台の負荷状況をCPU使用率・メモリ使用率・ネットワーク帯域使用率の3つの観点から比較し、最も負荷の高いPCを選ぶ問題です。PC Aは、CPU使用率が90%、メモリ使用率が80%、ネットワーク帯域使用率が60%と、いずれの指標も高水準で、3項目のうち2項目が80%以上です。CPUはパソコンの頭脳、メモリは作業机、ネットワーク帯域はデータの通り道と例えられますが、それぞれが高く使われている状態は、それだけ多くの処理・データ・作業を抱えているということです。
一方、他のPC BとCは、いずれか1項目のみが高く、残りは比較的低めです。例えば、PC Bはメモリ使用率が95%ですが、CPUとネットワーク使用率は低めです。PC Cもネットワーク使用率が高いものの、CPUとメモリは低いです。これに対しPC Aは全体的にバランスよく高負荷であるため、最も負荷が高いPCと判断できます。
- イ(B):
メモリ使用率は95%と高いですが、CPU使用率60%、ネットワーク帯域使用率40%と他の2つが低く、全体としての負荷はPC Aより低くなります。 - ウ(C):
ネットワーク帯域の使用率は90%と高いですが、CPU使用率50%、メモリ使用率40%と残り2項目が低く、負荷は部分的です。 - エ(全て同じ):
3台のPCの負荷状況は明らかに異なり、特にPC Aが全体的に高いため、「全て同じ」は誤りです。
難易度
この問題はIT初心者にとってやや易しめの問題です。CPU・メモリ・ネットワーク帯域の使用率を比較するだけであり、計算を必要とせず、常識的な判断で答えにたどり着けます。ITの基本的な指標について知っていれば正解しやすいため、初学者にも適した問題です。
スポンサーリンク
用語補足
CPU使用率:
コンピュータの中心的な処理装置(CPU)が、どれだけの割合で処理に使われているかを示します。90%なら、ほとんどの処理能力が使われている状態です。
メモリ使用率:
一時的なデータ保存場所であるメモリがどの程度使われているかを示します。高すぎると動作が遅くなったり、アプリが強制終了することもあります。
ネットワーク帯域使用率:
ネットワークの通信路がどの程度使われているかを示す指標で、データ転送の混雑具合を表します。帯域が高いと、他の通信が遅くなる原因になります。
対策
この種の問題に対応するためには、CPU、メモリ、ネットワーク帯域といったコンピュータリソースの意味とそれぞれが高負荷になった場合の影響を理解しておくことが大切です。実際にPCのタスクマネージャなどを見て、数値の感覚をつかむのも効果的です。