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【最新版】ITパスポート試験 | 予想問題(テクノロジ) [問35] 模擬試験で最短合格!

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問題

問35

IPv6アドレスの特徴として最も適切なものはどれか。

  • 32ビットで構成される
  • 192.168.xxx.xxx の形式で記述される
  • 128ビットで構成され、枯渇対策が施されている
  • すべてのIPアドレスが手動で設定される

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正解

正解は「」です。

解説

 正解は「ウ」の「128ビットで構成され、枯渇対策が施されている」です。IPアドレスとは、インターネット上でコンピュータやスマートフォンなどの機器を識別するための番号です。従来のIPv4では32ビットのアドレスを使用しており、約43億個しか割り当てられませんでした。しかし、インターネットの急速な普及によりこの数では足りなくなってきたため、新たに開発されたのがIPv6です。

 IPv6では128ビットのアドレス空間を持ち、理論上約340澗(かん)個という膨大な数のアドレスを利用可能にしています。これにより、IPアドレスの枯渇問題を根本的に解決することが可能となりました。

 日常で例えるなら、IPv4が限られた郵便番号制度だとすれば、IPv6は桁数が大幅に増え、世界中の建物一つ一つに余裕を持って番号を振れるような制度だと言えます。このように、IPv6はインターネットの将来を見据えて作られた仕組みであり、正解となります。

  • ア(32ビットで構成される):
     これはIPv4の特徴です。IPv6は128ビットで構成されており、アドレス数が飛躍的に増えています。
  • イ(192.168.xxx.xxx の形式で記述される):
     この形式はIPv4のプライベートIPアドレスの表記です。IPv6は「2001:0db8::1」のような形式になります。
  • エ(すべてのIPアドレスが手動で設定される):
     IPv6には自動的にアドレスを割り当てる「ステートレスアドレス自動設定」などの仕組みがあるため、手動設定だけではありません。

難易度

 この問題はIPアドレスに関する基本的な知識を問う内容であり、初心者にとっても理解しやすい部類です。選択肢の中にはIPv4の知識も含まれているため、混同しやすい点には注意が必要ですが、基本的なネットワークの学習をしていれば正解にたどり着ける難易度です。

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用語補足

IPv6:
インターネットプロトコルバージョン6。128ビットのアドレスを使い、ほぼ無限に近いIPアドレスを利用できるようにした新しい通信方式です。

IPv4:
旧来のインターネットプロトコルで、32ビットのアドレス空間を持ちます。限られたアドレス数であるため、IP枯渇問題の原因となりました。

アドレス枯渇問題:
世界中でインターネット利用者が増えるにつれて、IPv4アドレスの総数では足りなくなるという問題です。IPv6の導入でこれを解決します。

ステートレスアドレス自動設定:
IPv6で使われる機能で、ルータからの情報をもとに端末が自動的にIPアドレスを生成する仕組みです。手動設定の必要がありません。

対策

 IPアドレスのバージョンごとの違い(IPv4とIPv6)の特徴やビット数、書式形式について理解しておくことが重要です。また、なぜIPv6が必要とされたのかという背景、つまりアドレスの枯渇問題に関しても押さえておくと正解しやすくなります。