問題
問34
次のうち、5G通信の特徴として最も適切なものはどれか。
- 通信速度は4Gより遅いが、安定性が高い
- 通信速度は高速だが、通信範囲が狭い
- 複数端末が接続できないため家庭向けである
- 低遅延・高速度・多数同時接続が可能
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正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「低遅延・高速度・多数同時接続が可能」です。これは5G(第5世代移動通信システム)の最も代表的な特徴をすべて含んでいます。5Gでは、4Gに比べて圧倒的に速い通信速度(最大20Gbps以上)が可能で、映像のストリーミングや大容量データのやりとりもスムーズです。また、遅延も非常に小さく(約1ミリ秒以下)、自動運転車や遠隔医療といった即時性が求められるサービスにも活用されます
さらに、多数の端末を同時に接続できる性能もあり、IoT(モノのインターネット)社会に適した通信方式です。
たとえば、スタジアムなどの混雑する場所でも、5Gなら多くの人が一度にネットに接続しても快適に利用できます。このように、通信速度・遅延・同時接続といった複数の面で大幅な進化を遂げているのが5Gの最大の特徴です。
- ア(通信速度は4Gより遅いが…):
5Gは4Gよりも通信速度が速いことが特徴です。遅いどころか最大20倍程度高速ですので、この記述は事実と逆の内容です。 - イ(通信速度は高速だが、通信範囲が狭い):
一部正しい内容を含んでいますが、5Gの特徴を一部しか説明していないため不十分です。また、通信範囲の狭さは周波数帯によるもので、5G全体の特徴とは言えません。 - ウ(複数端末が接続できないため家庭向けである):
5Gはむしろ「多数同時接続」が大きな特徴です。この選択肢は事実と反しており、誤解を招く内容です。
難易度
この問題は基本的な5Gの特徴を問う内容であり、ニュースや広告など日常生活でもよく目にする知識がもとになっています。ITに詳しくない初心者でも比較的解きやすく、正解にたどり着きやすい問題です。知識問題として難易度は低めです。
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用語補足
5G:
第5世代移動通信システムの略称で、通信の高速化、低遅延、多数同時接続を実現する技術です。スマートフォンだけでなく、自動運転やIoT機器などにも利用されます。
低遅延:
通信においてデータの送信から受信までにかかる時間が非常に短いことです。たとえば、オンラインゲームで操作と反応のズレがほとんどない状態がこれにあたります。
多数同時接続:
多数の端末を同時にネットワークに接続できる機能です。例えば、1つのスタジアムで何万人ものスマホが同時に通信しても快適に使えるのはこの技術のおかげです。
IoT:
モノのインターネット(Internet of Things)の略で、さまざまな機器がインターネットを通じて接続され、自動で情報をやり取りする技術です。スマート家電やスマート農業などが例です。
対策
5Gに関する問題は、ITパスポート試験でも頻出のテーマです。5Gの「高速・低遅延・多数接続」という3つの柱を覚えておくことが重要です。また、4Gとの違いや、5Gが活用される具体的なシーン(自動運転や遠隔医療など)をイメージしながら学習すると理解が深まります。