問題
問32
以下のうち、プログラムの制御構造に該当するものはどれか。
- a. 順次処理
- b. 並列設計
- c. 分岐処理
- d. 繰返し処理
- a, c, d
- b, c, d
- a, b
- a, d
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正解
正解は「ア」です。
解説
この問題では、プログラムの制御構造に該当する項目を選ぶ問題です。制御構造とは、プログラムが処理を行う順番や条件を制御するための基本的な構造のことです。
代表的な制御構造には「順次処理」「分岐処理」「繰返し処理」があります。「順次処理」は命令を上から順番に実行する構造で、「分岐処理」は条件に応じて処理の流れを変えるif文などが該当します。「繰返し処理」は一定条件の間処理を繰り返すループ処理です。
この3つがあれば、ほとんどのプログラムを組み立てることができるため、基本三大制御構造とも呼ばれます。一方、「並列設計」は複数の処理を同時に行う仕組みの設計方針であり、制御構造とは異なります。よって、a(順次処理)、c(分岐処理)、d(繰返し処理)が該当し、正解はアとなります。
- イ(b, c, d):
「b」の並列設計はプログラムの設計手法の一つであり、制御構造には含まれません。cとdは制御構造ですが、bを含むため誤りです。 - ウ(a, b):
a(順次処理)は制御構造ですが、b(並列設計)は違います。また、分岐や繰返し処理が含まれていないため不完全です。 - エ(a, d):
a(順次処理)とd(繰返し処理)は制御構造ですが、c(分岐処理)が含まれていないため不正確です。
難易度
この問題の難易度は「やや易しい」です。プログラミングの基本である三大制御構造(順次・分岐・繰返し)を理解していればすぐに正解を導ける内容です。未経験者でも基本を学んでいれば対応しやすい問題といえます。
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用語補足
順次処理:
命令を1つずつ、上から順番に実行する処理です。たとえば、料理のレシピで「材料を切る→鍋に入れる→煮る」という手順をそのまま実行するのと同じです。
分岐処理:
条件によって実行する処理を切り替える仕組みです。たとえば、「晴れなら外出、雨なら家で過ごす」といった判断をプログラムにさせる処理です。
繰返し処理:
一定の条件が満たされるまで、または回数が指定されるまで処理を繰り返す構造です。例として「5回腕立て伏せをする」などが当てはまります。
並列設計:
複数の処理を同時に進行させる設計手法です。たとえば、洗濯機を回しながら掃除機をかけるような動作が並列処理に相当します。
対策
制御構造の三つ(順次・分岐・繰返し)を確実に理解することが重要です。実際に簡単なフローチャートや擬似コードを見ながら学習すると、違いが明確になります。また、制御構造と設計手法(並列設計など)の違いも区別して覚えると良いでしょう。