問題
問25
次のうち、クラウドサービスの形態においてPaaS(Platform as a Service)の例として最も適切なものはどれか。
- 仮想サーバを提供するサービス
- データベースや開発実行環境を提供するサービス
- オンプレミスで構築された社内システム
- クラウド上で動作する業務アプリケーション
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正解
正解は「イ」です。
解説
PaaS(Platform as a Service)とは、アプリケーション開発や実行に必要なプラットフォーム(OS、ミドルウェア、データベース、開発ツールなど)をインターネット経由で提供するサービスです。利用者はインフラ構築を気にせずにアプリケーション開発に集中できるため、開発の効率化とコスト削減が期待できます。
「イ」の「データベースや開発実行環境を提供するサービス」はまさにPaaSの特徴を示しており、正解です。
たとえば、Google App EngineやMicrosoft Azure App ServiceなどがPaaSに該当します。これに対し、「ア」の仮想サーバの提供はIaaS(Infrastructure as a Service)であり、インフラ部分をユーザに提供するサービスです。また、「ウ」のオンプレミス構築はクラウドとは関係なく自社内に構築されたものであり、「エ」の業務アプリケーションの提供はSaaS(Software as a Service)に分類されます。
ア(仮想サーバを提供するサービス):
これはIaaSの例であり、PaaSではなくインフラ部分(CPU、メモリ、ストレージなど)を提供するサービスです。
ウ(オンプレミスで構築された社内システム):
オンプレミスはクラウドとは無関係で、自社がハードウェアから運用まで全てを管理する形態です。
エ(クラウド上で動作する業務アプリケーション):
これはSaaSに該当します。アプリケーション自体を提供するサービスであり、PaaSとは異なります。
難易度
この問題はクラウドサービスの3形態(IaaS、PaaS、SaaS)に関する基礎知識が問われています。各サービスの違いを理解していれば難しくはありませんが、実際のサービス例と結びつける経験がないと混乱する可能性があります。初学者にはやや用語が紛らわしく感じられるため、やや易しめ~普通程度の難易度です。
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用語補足
PaaS:
アプリ開発に必要な実行環境やツールをクラウド上で提供するサービス形態です。開発者は環境構築をせずにアプリ開発ができます。
IaaS:
サーバーやストレージなどの基盤インフラをクラウド経由で提供する形態です。利用者がOSやアプリなどを構築します。
SaaS:
業務アプリケーションをインターネット上で提供する形態です。ユーザーはインストール不要でアプリを利用できます。例:Gmail、Slackなど。
対策
クラウドサービスの形態であるIaaS、PaaS、SaaSの違いと具体例を押さえることが重要です。単語の意味だけでなく、どのようなサービスがどの分類に該当するかを実例とともに覚えると、試験本番でも正確な判断がしやすくなります。