問題
問21
次のうち、JPEG形式に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 動画データ専用の圧縮方式である
- 無圧縮の形式であり、画質は常に一定である
- 圧縮時に画質が劣化する不可逆圧縮方式である
- 音声を圧縮するために開発された形式である
正解
正解は「ウ」です。
解説
JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式は、画像データを圧縮するための代表的な方式であり、「不可逆圧縮方式」に分類されます。不可逆圧縮とは、データを元に戻すことができない圧縮方法のことです。圧縮の際に一部のデータを削除するため、ファイルサイズを小さくする代わりに画質が若干劣化します。
これは、日常で見かける写真やWeb画像などで多く利用されており、ファイルサイズの削減が求められる場面では非常に有効です。
たとえば、スマートフォンで撮影した写真をSNSに投稿する場合、多くはJPEG形式で保存・送信されています。一方、PNGやBMPのように「可逆圧縮」や「無圧縮」の形式も存在しますが、ファイルサイズが大きくなりやすいです。したがって、「圧縮時に画質が劣化する不可逆圧縮方式である」という選択肢が正解となります。
ア(動画データ専用の圧縮方式である):
JPEGは画像形式であり、動画圧縮にはMPEGやAVIなどが用いられます。
イ(無圧縮の形式であり、画質は常に一定である):
JPEGは不可逆圧縮形式であり、画質は圧縮率に応じて劣化します。無圧縮ではありません。
エ(音声を圧縮するために開発された形式である):
音声圧縮にはMP3やAACなどが用いられ、JPEGは音声とは無関係の画像圧縮形式です。
難易度
この問題は画像圧縮形式に関する基本的な知識を問うものであり、IT初心者でも比較的理解しやすい内容です。JPEGは日常的に目にする機会が多いため、実生活と結びつけて覚えることで正解しやすいです。
用語補足
JPEG:
画像圧縮の代表的な形式で、不可逆圧縮を採用しています。写真やWeb画像などで広く利用されます。
不可逆圧縮:
一度圧縮すると元のデータに戻せない形式です。ファイルサイズの削減と引き換えに画質が劣化します。
可逆圧縮:
圧縮しても元のデータを完全に復元できる形式で、主にPNGなどに使われます。
対策
画像形式の代表例(JPEG、PNG、BMPなど)について、圧縮の有無や圧縮方式(可逆か不可逆か)の違いを把握しましょう。また、どの形式がどのような用途に向いているかを整理して覚えることで、関連する問題にも対応できるようになります。