問題
問19
システム開発におけるウォータフォールモデルの特徴として最も適切なものはどれか。
- 各工程を同時並行で進めることが前提
- 各工程を段階的に進める直線的な開発モデル
- 試作品を用いて利用者と早期に確認を行う
- 顧客の要望に応じて開発内容を柔軟に変更する
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正解
正解は「イ」です。
解説
ウォータフォールモデルは、システム開発の工程を「要件定義 → 外部設計 → 内部設計 → プログラミング → テスト → 運用」といった流れで、各工程を順番に進めていく開発手法です。滝(ウォータフォール)が上から下へと流れるように、前の工程が完了しなければ次の工程へ進めないのが特徴です。
したがって「各工程を段階的に進める直線的な開発モデル」であるという説明が正解になります。ウォータフォールモデルは仕様が固まっていて変更が少ない場合に向いています。例えば、大規模な公共システムなど変更が難しい場面に適しています。
ア(各工程を同時並行で進めることが前提):
この特徴は「アジャイル開発」や「スパイラルモデル」の特徴であり、ウォータフォールモデルとは対照的です。
ウ(試作品を用いて利用者と早期に確認を行う):
これは「プロトタイピングモデル」の説明です。利用者のフィードバックを取り入れることを重視します。
エ(顧客の要望に応じて開発内容を柔軟に変更する):
これはアジャイル型開発の特徴であり、ウォータフォールモデルでは変更に弱く、一度決定した仕様は途中で変更しにくいです。
難易度
この問題はシステム開発手法の基本的な特徴を問うものであり、初心者でも理解しやすい内容です。ウォータフォールモデルは最も古典的な開発モデルで、試験でも頻出のため、対策しやすい問題です。
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用語補足
ウォータフォールモデル:
開発工程を上流から下流へと順に進める開発手法。仕様変更に弱く、計画的な進行が求められます。
アジャイル開発:
顧客の要望に柔軟に対応するために、短い開発サイクルで繰り返し開発・評価・改善を行う手法です。
プロトタイピングモデル:
試作品(プロトタイプ)を作成して利用者からフィードバックを得て、システムに反映する開発手法です。
対策
開発手法ごとの特徴と違いを表にして整理し、用途や利点・欠点を比較することで理解が深まります。ウォータフォールは「直線的」「順序重視」「変更に弱い」といったキーワードで覚えると効果的です。