問題
問16
次のうち、オペレーティングシステム(OS)が行う主な機能として最も適切なものはどれか。
- アプリケーションの設計支援
- 電子メールの自動振り分け
- プリンタなどの周辺機器の制御
- インターネットの閲覧記録の収集
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「ウ」の「プリンタなどの周辺機器の制御」です。オペレーティングシステム(OS)の主な役割には、コンピュータの基本的なハードウェア資源(CPU、メモリ、入出力装置など)の管理と制御があります。プリンタのような周辺機器もOSが仲介することで、アプリケーションから簡単に利用できるようになります。
たとえば、印刷ボタンを押すと、アプリがOSに印刷の指示を出し、OSがプリンタにその命令を伝えます。 一方で、選択肢「ア」のアプリケーションの設計支援は開発ツールや設計支援ソフトが担うものであり、OSの機能とは異なります。「イ」の電子メールの自動振り分けもメールソフトやアプリの機能であり、OSの基本機能ではありません。「エ」のインターネットの閲覧記録の収集もブラウザなどのアプリケーションの動作に依存するもので、OSの中核機能には含まれません。
このように、OSの役割は「アプリがスムーズに動くように環境を整えること」と捉えると分かりやすいです。
ア(アプリケーションの設計支援):
アプリの設計支援は統合開発環境(IDE)などのソフトウェアが担当し、OSの役割とは異なります。
イ(電子メールの自動振り分け):
これはメールソフトやメールサーバーの機能であり、OS自体には関係しません。
エ(インターネットの閲覧記録の収集):
Webブラウザなどのアプリケーションによる機能で、OSが直接行うことではありません。
難易度
本問はOSの基本機能を問うもので、IT初心者でも比較的正解しやすい内容です。選択肢の中で唯一ハードウェア操作に関連している「ウ」を選べるかがポイントであり、基礎的な知識があれば難しくない問題です。
用語補足
オペレーティングシステム(OS):
コンピュータの基本動作を管理・制御するソフトウェアで、WindowsやmacOS、Linuxなどが代表例です。
周辺機器:
プリンタ、キーボード、マウスなど、コンピュータと接続して使用する機器のことです。
アプリケーション:
ユーザーが使用する具体的なソフトウェアで、表計算ソフトやメールソフトなどがあります。
対策
OSの役割に関する問題は頻出です。周辺機器やメモリ管理、プロセス管理など、OSが「裏方」で何をしているのかを押さえましょう。アプリとの違いも意識して覚えると混乱しにくくなります。