問題
問91
「業務プロセスの可視化」を目的としたツールとして最も適切なものはどれか。
- 業務フロー図(業務フローチャート)
- KPIダッシュボード
- SNS広告分析レポート
- ファイナンスシミュレーション表
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「業務フロー図(業務フローチャート)」です。業務プロセスの可視化とは、業務の流れや手順をわかりやすく図式化することを指します。業務フロー図は、業務の開始から終了までの手順や分岐、担当者の役割などを視覚的に整理できるため、業務内容の理解や問題点の発見、効率化を図る際に非常に有効なツールです。
たとえば、料理のレシピを順番に図にしたものをイメージすると分かりやすく、誰が何をいつ行うのかが一目でわかるようになります。一方、KPIダッシュボードは業績や目標達成度をリアルタイムで監視するためのものであり、業務プロセスの流れを直接示すものではありません。SNS広告分析レポートは広告効果の分析に用いられ、ファイナンスシミュレーション表は財務予測のためのツールであり、どちらも業務プロセスの可視化には該当しません。
業務フロー図は業務の「見える化」の代表的な手法であり、業務の標準化や改善活動の第一歩として広く利用されています。
- イ(KPIダッシュボード):
業績指標をグラフや表で表示して管理するツールであり、業務プロセスの具体的な流れや手順を示すものではありません。 - ウ(SNS広告分析レポート):
SNS広告の効果測定のための分析資料で、業務の手順や流れを可視化するツールとは異なります。 - エ(ファイナンスシミュレーション表):
財務の予測や計算に使う表であり、業務プロセスの可視化とは直接関係がありません。
難易度
この問題は業務プロセスや関連ツールの基本的な知識を問うもので、ITパスポートの初学者でも理解しやすい内容です。業務フロー図の役割を知っていればすぐに答えられるため、難易度は低めといえます。
用語補足
業務フロー図(業務フローチャート):
業務の手順や流れを視覚的に表した図で、誰がどの作業をいつ行うかをわかりやすく示します。たとえば、郵便物の仕分け作業を順序立てて描くイメージです。
KPIダッシュボード:
重要業績評価指標(KPI)をリアルタイムで監視・管理するための画面で、売上や顧客数などの数値をグラフやチャートで表示します。
ファイナンスシミュレーション表:
将来の収支や資金繰りを予測するための計算表で、事業計画や投資判断に利用されます。
対策
業務プロセスの可視化に関する基本的なツールの役割をしっかり理解することが重要です。業務フロー図は代表的な可視化手法なので、特徴や目的を覚え、ほかの分析ツールとの違いを区別できるようにしておくと良いでしょう。