問題
問80
次のうち、マネジメントサイクル「PDCA」における「C(Check)」に該当する活動はどれか。
- 実施した活動の成果を評価・確認する
- 改善すべき新たな施策を立案する
- 計画に基づき業務を実行する
- 計画を立てて目標を設定する
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「ア:実施した活動の成果を評価・確認する」です。これは、PDCAサイクルの「C(Check)」にあたります。PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4つのステップからなる、業務改善や品質管理に使われるサイクルです。
Checkの段階では、Doで実行した活動の結果を評価し、計画に対してどの程度実施できたのか、期待通りの成果が出たのかを確認します。これは、料理を例にすると「レシピ通りに作った後に、味見をして味が合っているかを確認する」という工程に似ています。味が薄ければ塩を足すなど、次の「Act(改善)」に備えるための大切なプロセスです。
この確認を怠ると、計画が失敗していても気づけず、改善の機会を逃してしまいます。つまり「Check」は、成功や失敗の要因を客観的に振り返るための要とも言えるステップです。
- イ(改善すべき新たな施策を立案する):
これはPDCAの「A(Act)」にあたります。Checkでの評価結果をもとに、次回の計画に向けて改善策を考える段階です。 - ウ(計画に基づき業務を実行する):
これはPDCAの「D(Do)」に該当します。立てた計画通りに業務や作業を進める段階です。 - エ(計画を立てて目標を設定する):
これはPDCAの「P(Plan)」の部分です。目標設定や実施方法を明確にする計画立案のステップです。
難易度
この問題はPDCAサイクルの基本的な理解を問うもので、ITや経営の入門書でも必ず解説されている内容です。そのため、初学者にとっても比較的易しい問題です。ただし、「Check」と「Act」の違いを混同しやすいため、用語の意味をしっかり整理することが重要です。
用語補足
PDCA:
業務やプロジェクトを継続的に改善するための手法で、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4つのサイクルを繰り返すことで品質や効率を高めます。たとえば、学校のテスト対策で「勉強計画を立てる(Plan)→勉強する(Do)→模試で確認する(Check)→間違いを復習する(Act)」といった流れがPDCAの実例です。
Check:
PDCAの中で「評価」にあたるフェーズです。実施したことが予定通りだったかを検証し、問題点があれば次の改善の材料とします。味見やテストの見直しなどが例です。
マネジメントサイクル:
管理業務を効率的に行うための一連の流れのことを指します。PDCA以外にもOODAやDMAICなどもありますが、PDCAが最も基本的な形とされています。
対策
PDCAはマネジメントの基本として頻出です。それぞれのステップの意味と順序を、日常生活に当てはめて覚えると理解しやすくなります。特にCheckとActを混同しやすいため、「Check=確認・評価」「Act=改善策の実行」と意識しておくと良いでしょう。