問題
問76
以下のうち、「ベンチャー企業」に関する特徴として最も適切なものはどれか。
- 新しい技術やアイデアをもとに成長を目指す企業
- 上場している大手企業の子会社
- 官公庁の支援を受けて業務を遂行する公共団体
- 同業他社と業務を統合してリスクを回避する企業
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正解
正解は「ア」です。
解説
「ベンチャー企業」とは、新しい技術やアイデアを基に、革新的な商品やサービスを提供し、急成長を目指す企業のことを指します。特にIT分野やバイオテクノロジー、環境関連分野などで起業されることが多く、高い成長性や将来性が見込まれる一方で、リスクも大きいという特徴があります。ベンチャー企業は、既存の枠にとらわれず、柔軟な発想で新しい価値を生み出すことが期待されています。
例えば、スマートフォンの普及と共に急成長したSNS系アプリや、革新的なクラウドサービスを提供する企業も、創業時はベンチャー企業でした。このように、「ア」の選択肢「新しい技術やアイデアをもとに成長を目指す企業」は、ベンチャー企業の定義や特徴にもっとも合致しており、正解といえます。
- イ(上場している大手企業の子会社):
大手企業の子会社は、資本や経営において親会社に依存しており、自らのリスクで成長を目指す「ベンチャー企業」とは異なります。独立性や革新性が少ないため、ベンチャーの定義には当てはまりません。 - ウ(官公庁の支援を受けて業務を遂行する公共団体):
公共団体は公共サービスの提供を目的とする組織であり、利益追求や急成長を目的とするベンチャー企業とは本質的に異なります。設立目的や組織形態が根本的に異なります。 - エ(同業他社と業務を統合してリスクを回避する企業):
これはM&Aや業務提携の話であり、リスク回避を目的とした戦略の一つです。新しい価値創造や急成長を目指すベンチャーの特徴とは方向性が異なります。
難易度
本問はベンチャー企業の定義に関する基本的な知識を問う問題であり、初心者でも比較的取り組みやすい内容です。「新しい技術やアイデア」といったキーワードを把握していれば、正答にたどり着けます。過去問でも頻出のテーマのため、対策をしていれば容易に解ける問題です。
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用語補足
ベンチャー企業:
新しい技術やアイデアを基に、急成長を目指す中小の新興企業のことです。リスクを伴いながらも、革新的な製品やサービスを世に出すことを目的としています。例:スタートアップ企業、IT系アプリ開発会社など。
子会社:
他の企業(親会社)が50%以上の株式を所有して支配している会社のことです。親会社の方針に従うことが多く、独立性には制限があります。
公共団体:
地方自治体や政府関係の組織など、公共の利益を目的に活動する団体です。例として、市役所や国の外郭団体などが該当します。
業務統合:
複数の企業が同じ業務を共同で行うことで効率化やリスク軽減を目指す取り組みです。例:共同で商品を仕入れる、小売業同士の提携など。
対策
この問題は「ベンチャー企業とは何か」という基本的な定義を問うものです。ITパスポート試験では企業形態に関する用語が頻出ですので、「ベンチャー」「スタートアップ」「子会社」「公共団体」などの違いを整理しておくことが効果的です。また、時事的な企業の事例にも触れておくと理解が深まります。