問題
問50
以下の表は、ある企業の製品群の特徴を示している。プロダクトライフサイクル(PLC)において「導入期」にある製品はどれか。
製品 | 売上推移 | 利益率 | 市場反応 |
---|---|---|---|
A | 増加中 | 高い | 定着済み |
B | 減少中 | 低い | 飽和状態 |
C | 横ばい | 中程度 | 安定市場 |
D | 立ち上がり期 | 赤字 | 認知拡大中 |
- D
- A
- B
- C
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正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「D」です。プロダクトライフサイクル(PLC)は製品の市場における成長段階を示すモデルで、主に「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の4段階に分かれます。導入期は新製品が市場に出たばかりで認知度が低く、売上が少なく赤字が続くことが多い時期です。この時期は市場に製品を認知させるための宣伝や販売促進が重要になります。問題の表では、製品Dが「立ち上がり期」で「赤字」であり「認知拡大中」と記載されているため、導入期の特徴に合致します。
一方、製品Aは売上増加中で利益率も高く市場に定着しているため成長期または成熟期、製品Bは売上が減少し利益率も低く飽和状態であるため衰退期、製品Cは売上が横ばいで安定市場にあるため成熟期と判断できます。
日常の例で言うと、新しいスマートフォンが発売され、まだ使っている人が少なく認知度を高めるために広告が多く出されている段階が導入期です。売上はまだ少なく利益も出にくいですが、これが成長すれば多くの人に使われるようになります。
イ(A):
売上増加中で利益率も高く、すでに市場に定着しているため導入期ではありません。
ウ(B):
売上が減少しており、飽和状態の市場であるため衰退期にあたります。
エ(C):
売上が横ばいで市場が安定しているため、成熟期の特徴に合います。
難易度
この問題はプロダクトライフサイクルの各段階の特徴を理解しているかどうかを問うものです。製品の売上推移や利益率、市場反応の情報から段階を判別する必要があります。初心者には少し難しい部分もありますが、段階ごとの特徴をしっかり覚えていれば解答しやすい問題です。
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用語補足
プロダクトライフサイクル(PLC):
製品が市場に登場してから成長し、成熟し、やがて衰退していくまでの一連の流れを4つの段階で示したモデルです。例えば、新しいスマホは発売初期は導入期、販売が伸びれば成長期、安定すると成熟期、やがて他製品に置き換わると衰退期になります。
導入期:
新製品が市場に出て認知を拡大している段階で、売上は少なく赤字が多い時期です。
成長期:
製品が市場に定着し売上や利益が増加していく段階です。
対策
プロダクトライフサイクルの各段階の特徴を整理し、表の情報と照らし合わせて判断できるようにしましょう。過去問を活用して売上や利益率、市場の状態からどの段階かを判別する練習が有効です。