問題
問24
次のa〜dのうち、プロジェクトマネジメントにおけるスコープ管理として適切な活動だけをすべて挙げた選択肢はどれか。
- a：作業範囲を定義し、成果物の境界を明確にする。
- b：プロジェクトの進捗を定期的にレビューする。
- c：スコープ外の要望を受け入れるか判断する。
- d：予算管理のために経理部と調整する。
- a, b
- a, c
- a, c, d
- b, c, d
スポンサーリンク
正解
正解は「イ」です。
解説
プロジェクトマネジメントにおける「スコープ管理」は、プロジェクトの作業内容（スコープ）を定義し、その範囲を明確にして管理することを指します。
選択肢aの「作業範囲を定義し、成果物の境界を明確にする」は、スコープ定義そのもので、最も基本的な活動です。選択肢cの「スコープ外の要望を受け入れるか判断する」は、変更要求に対応するプロセスであり、これもスコープ管理の重要な一部です。これら二つは、スコープ管理に直接関連しており、正解は「a, c」のイです。
一方、選択肢bは進捗管理に関連し、スコープ管理ではありません。また、選択肢dの経理部との調整は予算管理（コストマネジメント）に該当するため、スコープ管理とは異なります。
ア(a, b):
bの「進捗を定期的にレビューする」は進捗管理の範囲であり、スコープ管理ではないため誤りです。
ウ(a, c, d):
dの「予算管理のための調整」はコストマネジメントに該当する活動で、スコープ管理とは無関係です。
エ(b, c, d):
bとdはいずれもスコープ管理に含まれず、aが含まれていないため不適切です。
難易度
この問題は、スコープ管理に含まれる具体的な活動を判断できるかを問うものであり、プロジェクトマネジメントの知識がある程度必要です。ただし、各選択肢の用語が比較的平易であるため、初心者でも選択肢を丁寧に読めば正解にたどり着ける可能性があります。
スポンサーリンク
用語補足
スコープ管理：
プロジェクトで「何をやるか、何をやらないか」を明確に定義し、それを管理するプロセスです。無駄な作業や予定外の要求を防ぐために重要です。
進捗管理：
プロジェクトの作業が予定通りに進んでいるかどうかを監視・確認する活動で、スケジュール管理の一部です。
コストマネジメント：
予算の策定、コストの見積り、実績との比較を通じて、プロジェクトの費用を管理する活動です。
対策
スコープ管理はプロジェクトの成果物を成功させるための基本です。「作業範囲の定義」「スコープ外要求の扱い」など、実務的な場面をイメージしながら学習することが重要です。他のプロジェクト管理領域（進捗管理・コスト管理など）との違いを整理するのも効果的です。
