問題
問13
“バランススコアカード”の視点に含まれないものはどれか。
- 財務の視点
- 顧客の視点
- 従業員の満足度
- 業務プロセスの視点
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正解
正解は「ウ」です。
解説
バランススコアカード(Balanced Scorecard)は、企業の業績評価において「財務」だけでなく、非財務的な視点も含めた4つの視点から戦略を管理する手法です。この4つの視点は、①財務の視点、②顧客の視点、③業務プロセスの視点、④学習と成長の視点です。
正解の「従業員の満足度」は、「学習と成長の視点」に含まれる間接的な要素ではありますが、バランススコアカードにおける4つの正式な視点の一つには該当しません。したがって、この選択肢が「含まれないもの」として正解になります。
学習と成長の視点では、従業員のスキル向上や能力開発、情報共有などが評価対象になりますが、個別に「従業員満足度」という観点が直接視点として独立しているわけではありません。
バランススコアカードは、戦略を具体的な行動に落とし込み、成果を測定・改善していくためのツールとして、多くの企業で採用されています。
ア(財務の視点):
収益性やコスト、投資効果など、企業の最終的な成果指標を評価するための視点で、バランススコアカードの主要要素です。
イ(顧客の視点):
顧客満足度や市場シェア、ブランド認知度などを評価する視点で、バランススコアカードの4視点の一つです。
エ(業務プロセスの視点):
商品やサービスの提供に必要な業務の効率性や品質を評価する視点で、正式な4視点の一つです。
難易度
この問題は、バランススコアカードの「4つの視点」を正確に覚えているかどうかが問われる基本的な問題です。初学者にとっては混同しやすい用語が選択肢に含まれていますが、4視点を暗記していれば確実に正答できるレベルです。
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用語補足
バランススコアカード:
財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4視点から企業の戦略を可視化・管理する評価手法。戦略の実行度を測定します。
財務の視点:
企業の利益や収益性、コスト効率など、最終的な成果を評価する視点。例:売上高や利益率の目標達成度。
学習と成長の視点:
社員のスキルや組織文化、技術革新力など、将来の成長を支える要素を評価する視点です。
対策
バランススコアカードにおける4つの視点(財務・顧客・業務プロセス・学習と成長)を順番と内容ごとに覚えることが重要です。似た用語に惑わされないよう、視点の目的と例をセットで覚えると実践的な理解が深まります。