問題
問98
以下のうち、ITサービスにおける「インシデント」として最も該当するものはどれか。
- ネットワーク障害により業務が停止した
- 経営戦略の立案に時間を要した
- 契約先から見積もりが遅れた
- 社員旅行が延期された
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正解
正解は「ア」です。
解説
ITサービスにおける「インシデント」とは、サービスの正常な運用が妨げられる出来事や障害のことを指します。正解の「ネットワーク障害により業務が停止した」はまさにインシデントの典型例です
例えば、インターネットが繋がらなくなって会社のシステムが使えなくなると業務に支障をきたすため、これがインシデントとなります。一方、「経営戦略の立案に時間を要した」や「契約先から見積もりが遅れた」、「社員旅行が延期された」などは業務の遅延や予定変更であっても、ITサービスの運用に直接的な障害を与えていないため、インシデントには該当しません。
つまり、ITサービスの障害やトラブルに限定される点がインシデントの特徴です。日常生活で例えるなら、家の電気が突然消えてしまうことがインシデントで、ただ単に電気代の支払いが遅れるのはインシデントではない、といったイメージです。
イ(経営戦略の立案に時間を要した):
これは業務上の遅れであり、ITサービスの運用障害ではないためインシデントに該当しません。
ウ(契約先から見積もりが遅れた):
見積もり遅延は取引や調整の問題であり、ITサービスの障害ではないためインシデントではありません。
エ(社員旅行が延期された):
これは業務の予定変更に過ぎず、ITサービスの運用や業務停止に関わる問題ではありません。
難易度
本問題はITサービスの基本用語である「インシデント」の意味を問うため、ITに馴染みのない初心者でも用語の定義を理解していれば解答しやすい問題です。具体的な例が提示されているため、判断がしやすく難易度は低めと言えます。
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用語補足
インシデント:
ITサービスの運用に支障をきたす出来事や障害のことです。例えば、サーバーがダウンしてサービスが使えなくなる場合などが該当します。
ネットワーク障害:
インターネットや社内ネットワークが正常に動かなくなるトラブルのことです。例として、Wi-Fiが突然繋がらなくなることがあります。
業務停止:
仕事ができない状態を指します。例えば、システムトラブルで注文処理ができなくなる場合があります。
対策
インシデントの基本的な定義と具体例を覚えることが重要です。ITサービスの運用に影響を与えるトラブルをインシデントと理解し、日常的な業務の遅れや予定変更との違いを区別できるようにしましょう。