問題
問82
次の表は、3つの部署におけるミス件数と対応完了件数を示している。対応率が最も高い部署はどれか。
部署 | ミス件数 | 対応件数 |
---|---|---|
A | 15 | 14 |
B | 20 | 20 |
C | 10 | 8 |
- A
- B
- C
- 全て同じ
正解
正解は「イ」です。
解説
この問題では、各部署の「対応率(対応件数 ÷ ミス件数)」を計算し、その数値が最も高い部署を選ぶことが求められています。まず、各部署の対応率を求めてみましょう。
- 部署A:14 ÷ 15 = 約0.933(約93.3%)
- 部署B:20 ÷ 20 = 1.000(100%)
- 部署C:8 ÷ 10 = 0.800(80%)
これを見ると、部署Bはミスが20件発生したうちすべてのミスに対応しているため、対応率は100%と最も高いことがわかります。つまり、「対応率が最も高い部署」はBです。
このような計算問題は、単に数字を眺めるだけではなく、比率や割合の理解が重要です。日常生活でも「処理率」や「達成率」という考え方を用いることがあるため、こうした割合の感覚を養うことがITだけでなく幅広い場面で役立ちます。
- ア(A):
部署Aの対応率は14件 ÷ 15件 = 約93.3%で、部署Bの100%よりも低いため誤りです。 - ウ(C):
部署Cの対応率は8件 ÷ 10件 = 80%で、3つの中で最も低いため誤りです。 - エ(全て同じ):
各部署の対応率は異なるため、「全て同じ」というのは誤りです。
難易度
この問題は基本的な割合の計算ができれば正解できるため、難易度は「易しい」と言えます。ただし、表の読み取りと正確な計算が必要なため、数字に慣れていない受験者にはやや戸惑う可能性もあります。小学生レベルの算数知識が問われる内容です。
用語補足
対応率:
対応率とは、全体のうち実際に処理・対応した割合を示す指標です。例えば、10件の問題があって8件を処理した場合、対応率は80%になります。
割合:
全体に対する一部の比率を示す数値です。たとえばクラスの30人中10人がメガネをかけているなら、「割合は3分の1」と言います。ビジネスでも頻繁に使われます。
表の読み取り:
表に記載された数値や情報を正しく読み取って、必要な情報を計算や比較に活かすスキルです。ITパスポートではデータ分析にも関わる重要なスキルです。
対策
このタイプの問題では、表やグラフの数値から必要な指標(対応率、比率、達成率など)を計算できる力が問われます。割合や分数、小数の計算が正確にできるように、簡単な算数を復習しておくとよいでしょう。また、数値の比較や表の読み取りにも慣れておくことが重要です。