問題
問8
“ステークホルダー”に該当するものとして、最も適切なものはどれか。
- プロジェクトマネージャのみ
- プロジェクトメンバー全員
- プロジェクトに利害関係を持つすべての人
- プロジェクトに関与する社内の人のみ
正解
正解は「ウ」です。
解説
この問題では「ステークホルダー(利害関係者)」の定義を理解しているかが問われています。正解は「ウ:プロジェクトに利害関係を持つすべての人」です。ステークホルダーには、プロジェクトに対して何らかの影響を与えたり、影響を受けたりするすべての関係者が含まれます。
これはプロジェクトマネージャーやメンバーだけでなく、顧客、取引先、ユーザー、経営層、行政機関など、社内外の多くの人物・団体を含みます。
例えば、商品開発のプロジェクトにおいて、実際の利用者の意見やニーズは成功に直結しますし、出資者の意向も無視できません。このように幅広い関係者をステークホルダーとして捉えることが重要です。
ア(プロジェクトマネージャのみ):
ステークホルダーはプロジェクトマネージャに限定されず、他にも多くの関係者が存在します。
イ(プロジェクトメンバー全員):
メンバーはステークホルダーの一部ですが、顧客やユーザーなど他にも多数の関係者が含まれます。
エ(プロジェクトに関与する社内の人のみ):
ステークホルダーは社外の関係者(顧客、取引先など)も含まれるため、この選択肢は誤りです。
難易度
この問題はITパスポート試験の中でも基礎的なレベルで、プロジェクトマネジメントにおける用語の定義を問う典型的な問題です。初心者でもテキストを一通り学習していれば正解できる内容です。
用語補足
ステークホルダー:
プロジェクトの成否に影響を与える、または影響を受けるすべての個人・団体のことです。例:顧客、ユーザー、出資者、開発チームなど。
プロジェクトマネージャ:
プロジェクト全体の進行を管理し、目標達成に向けて計画・調整を行う責任者です。
プロジェクトメンバー:
プロジェクトの実行に直接関与する担当者たちで、プログラマや設計者などが含まれます。
対策
ステークホルダーの定義はプロジェクトマネジメントの基本中の基本です。用語の意味を単純に覚えるのではなく、具体的な例を交えて「誰がステークホルダーに該当するか」を日常の業務や架空のプロジェクトを通じて想像する練習をしておきましょう。