問題
問76
以下のうち、プロジェクトの品質向上に貢献する活動をすべて挙げよ。
- a. テスト工程の自動化
- b. 売上データの月次報告
- c. レビュー会議の定期実施
- d. 商品デザインの社外委託
- a, c
- a, b
- b, d
- c, d
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「ア」の「a. テスト工程の自動化」「c. レビュー会議の定期実施」です。これらはプロジェクトの品質向上に直接貢献する活動です。「テスト工程の自動化」は、人手によるミスを減らし、より正確かつ迅速にソフトウェアの品質を確認できるため、品質を安定して保つことができます。例えば、何度も行う検査を機械に任せることで、時間と労力を節約しながら品質を確保できます。
一方、「レビュー会議の定期実施」は、設計や成果物に対してチームで意見を出し合い、ミスや改善点を早期に発見することができます。たとえば作文の誤字脱字を複数人でチェックするように、複眼的に品質を確認することで完成度を上げられます。
これら2つは、どちらも「工程の見える化」や「品質の安定・向上」に役立ち、プロジェクト全体の完成度を高めるための基本的かつ重要な取り組みです。
- イ(a, b):
「b. 売上データの月次報告」は品質向上ではなく経営管理や営業面の指標であり、プロジェクトの製品や成果物の品質には直接関与しません。 - ウ(b, d):
「b」は前述の通り品質には無関係であり、「d. 商品デザインの社外委託」も、品質が向上するとは限らず、むしろ外部依存による品質低下のリスクもあります。 - エ(c, d):
「c」は品質向上に役立ちますが、「d」は品質を担保できるとは限らず、社外への委託だけでは品質向上活動とは言えません。
難易度
この問題は「品質向上」という目的に対して、どの活動が効果的かを考える判断力が問われるため、IT初学者にとってはやや易しいレベルです。基本的な用語と考え方が理解できていれば解答できるため、学習初期の確認問題として適しています。
用語補足
テスト工程の自動化:
ソフトウェアのテストを人手で行うのではなく、ツールを使って自動的に行う方法です。例えば、Webアプリの画面表示や操作を自動チェックする仕組みなどがあります。
レビュー会議:
プロジェクトで作成された設計書やプログラムなどを、関係者が集まって確認し合う会議です。誤りや改善点を早期に発見する目的があります。
品質向上:
製品やサービスの質をより高めることです。ミスを減らし、使いやすく、安定したものを提供できるように改善を重ねることを指します。
対策
品質向上に関係する具体的な活動をイメージできるようにしておくことが重要です。単なる作業や報告ではなく、レビューやテストなど「品質に直接関わる活動」を意識して学ぶと、選択肢の判別がしやすくなります。