問題
問75
次のうち、SLA(サービスレベル合意書)に記載される内容として最も適切なものはどれか。
- システム開発者の所属部署情報
- 社外秘の契約金額明細
- サービスの提供時間や応答時間に関する基準
- 従業員の評価基準一覧
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「サービスの提供時間や応答時間に関する基準」です。SLA(サービスレベル合意書)とは、サービス提供者と利用者の間でサービスの品質や性能について合意した内容を文書化したものです。
具体的には、サービスの稼働時間、応答速度、障害発生時の対応時間など、サービスの提供に関わる具体的な基準や目標値を明確に定めます。これにより、サービスの品質を保証し、万が一基準を満たさなかった場合の責任や対応策も定められるため、利用者と提供者双方の安心につながります。
例えば、インターネット接続サービスで「99.9%の稼働率を保証する」といった約束がSLAの一例です。逆に、システム開発者の所属部署情報や契約金額の詳細、従業員の評価基準は、SLAの内容としては関係がありません。
- ア(システム開発者の所属部署情報):
SLAはサービスの品質基準を定める書類であり、開発者の部署情報は契約内容には含まれません。 - イ(社外秘の契約金額明細):
契約金額は別途契約書で管理され、SLAには具体的なサービスの品質や性能基準が記載されるため、金額明細はSLAの内容ではありません。 - エ(従業員の評価基準一覧):
従業員の評価基準は企業内部の人事管理に関わるものであり、サービス提供の合意書であるSLAの内容とは異なります。
難易度
本問題はSLAの基本的な役割と記載内容を理解しているかを問う問題です。SLAがサービスの品質保証に関する合意書であることを知っていれば容易に答えられます。初心者でも契約書類の基本知識を学んでいれば理解しやすく、難易度は低めです。
用語補足
SLA(サービスレベル合意書):
サービス提供者と利用者がサービス品質について合意した文書です。例えば、インターネット回線が一定時間以上使えることを保証する約束が含まれます。
サービスの提供時間:
サービスが利用可能な時間帯のことです。例えば、24時間365日稼働しているクラウドサービスがあります。
応答時間:
システムやサービスが利用者の要求に対して応答するまでの時間のことです。例えば、ウェブサイトがクリック後すぐに画面を表示する速さを指します。
対策
SLAの役割と内容について基本を押さえましょう。特に、サービスの品質や稼働時間、応答速度などの具体的な基準が記載されることを理解することが重要です。ITサービス契約に関する基本的な用語や契約書類の種類も合わせて学習すると理解が深まります。