問題
問68
以下のうち、業務の継続性を高めるために行うべき施策として、最も適切なものはどれか。
- a. データの自動バックアップ
- b. 月末報告資料の印刷
- c. 社内レクリエーションの開催
- d. Web広告の強化
- a
- a, b
- b, d
- c, d
正解
正解は「ア」です。
解説
業務の継続性を高めるために最も重要なのは、業務に必要な情報やデータを確実に守り、万一の障害やトラブル時にも速やかに復旧できる環境を整えることです。選択肢の中でこれに最も直接関係するのは「データの自動バックアップ(a)」です。データが失われるリスクを減らし、災害やシステム障害が起きても業務を継続できる基盤を作る施策だからです。
一方、月末報告資料の印刷(b)は日常の業務プロセスの一環ですが、業務の継続性を直接高める施策とは言えません。社内レクリエーション(c)は従業員のモチベーション向上やチームワーク促進には役立ちますが、業務継続性とは異なる目的です。Web広告の強化(d)は営業やマーケティングの施策であり、業務の中断や障害に対する対策にはなりません。
例えば、パソコンの故障や自然災害があったときに、バックアップがあればデータ復旧が可能で業務を止めずに続けられます。これが業務継続性を高める具体的な施策のイメージです。
- イ(a, b):
月末報告資料の印刷は日常業務で必要でも、業務継続性を高める直接の施策ではないため不適切です。 - ウ(b, d):
月末報告資料の印刷とWeb広告の強化は業務運営や販促に関する施策であり、業務継続性には関係しません。 - エ(c, d):
社内レクリエーションやWeb広告強化は業務の継続性とは直接関係のない活動であるため誤りです。
難易度
この問題は業務継続性という基本的な経営・IT用語の理解を問うもので、初心者にも解きやすい内容です。選択肢の意味をしっかり区別できれば正解にたどり着けますが、業務継続性の具体的な施策のイメージがつかみにくい場合は迷うこともあります。
用語補足
業務継続性:
災害や障害が起きても、業務を止めずに続けられる状態や仕組みのことです。例えば、データを定期的にバックアップしておけば、システム障害時に業務を再開できます。
バックアップ:
データや情報を複製して保存することです。例えば、パソコンのファイルを外付けハードディスクやクラウドにコピーすることがこれに当たります。
Web広告:
インターネット上で行う広告活動のことです。例えば、Google広告やSNS広告を使って商品やサービスを宣伝しますが、業務継続性には直接関係ありません。
対策
業務継続性に関する問題を解くためには、災害やトラブルがあっても業務を止めないための具体的な対策を理解することが重要です。特にバックアップや冗長化などの技術的施策を覚え、日常業務の内容と区別できるようにしましょう。過去問演習で施策の目的を整理すると効果的です。