問題
問66
以下の表は、あるプロジェクトの作業項目と作業時間を示している。最も作業効率が良い工程はどれか。
工程 | 作業時間(時間) | 完了数(件) |
---|---|---|
A | 20 | 12 |
B | 30 | 20 |
C | 25 | 15 |
- A
- B
- C
- 全て同じ
正解
正解は「エ」です。
解説
この問題では、作業効率を比較することが求められています。作業効率は「完了数 ÷ 作業時間」で計算します。各工程の効率を計算すると、
- 工程Aは12件 ÷ 20時間=0.6件/時間
- 工程Bは18件 ÷ 30時間=0.6件/時間
- 工程Cは15件 ÷ 25時間=0.6件/時間
つまり、どの工程も1時間あたり0.6件の作業を完了しており、作業効率が同じであることが分かります。
日常生活で例えると、3人の作業者がそれぞれ異なる時間で違う数の仕事をしていますが、実際は「1時間に処理できる仕事量」が全員同じなので効率は等しいということです。こうした作業効率の計算はプロジェクト管理で重要な指標であり、効率の違いを正確に理解することが品質向上やコスト削減に役立ちます。
- ア(A):
工程Aの作業効率は0.6件/時間であり、他の工程と同じ効率のため最も良いとは言えません。 - イ(B):
工程Bの作業効率も0.6件/時間であり、他の工程と同じ効率ですので正解ではありません。 - ウ(C):
工程Cの作業効率も0.6件/時間であり、他の工程と効率が等しいため正解ではありません。
難易度
この問題は作業効率の計算方法を理解し、簡単な割り算を正確に行う能力があれば解ける基礎的な問題です。計算自体は容易ですが、複数の工程の効率が同じ場合の判断が必要なため、注意深く数字を比較する力も問われます。初心者でも取り組みやすい問題ですが、油断すると計算ミスや比較ミスをしやすいため、基本の理解が重要です。
用語補足
作業効率:
単位時間あたりに完了した作業の件数を示す指標です。例えば、1時間で5台の製品を作れば作業効率は5件/時間となります。
作業時間:
ある作業にかかった時間のことです。例えば、資料作成に3時間かかった場合、その作業時間は3時間と表します。
工程:
プロジェクトや生産過程の一段階を指します。例えば、「設計」「組み立て」「検査」などの各段階を工程と呼びます。
対策
作業効率の問題を解くには、まず「完了数÷作業時間」の計算方法を確実に覚えることが重要です。計算練習を積み、複数の数値を比較してどの工程が最も効率的かを素早く判断できるようにしましょう。過去問を繰り返し解くことでミスを防げます。