問題
問65
以下のうち、アジャイル開発の「スプリントレビュー」に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 開発チーム内だけで進捗報告を行うミーティング
- ステークホルダーに成果物を見せ、フィードバックを得る場
- 次回スプリントの作業計画を立てるミーティング
- 障害対応や不具合修正を記録する作業日誌
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正解
正解は「イ」です。
解説
アジャイル開発における「スプリントレビュー」は、スプリント(一定期間の開発サイクル)が終わった後に、開発チームが作成した成果物をステークホルダー(関係者)に公開し、評価やフィードバックを受ける場です。この場では、実際に動くソフトウェアを見せながら、ユーザーや顧客、関係者の意見を聞き、次の改善点や要望を確認します。
これにより、ユーザーの期待に沿った開発が進みやすくなります。 スプリントレビューは単なる進捗報告の場ではなく、双方向のコミュニケーションを重視しています。
日常生活に例えるなら、料理教室で作った料理を参加者に味見してもらい、感想を聞くようなものです。これがあることで、次回のスプリントでより良い成果を目指せます。 一方、次回の作業計画を立てるのは「スプリントプランニング」、開発チーム内だけで話すのは「デイリースクラム」、障害や不具合を記録するのは「バグトラッキング」など別の工程や活動にあたります。
- ア(開発チーム内だけで進捗報告を行うミーティング):
スプリントレビューは関係者全員に成果物を見せて意見をもらう場であり、開発チーム内だけの報告ではありません。 - ウ(次回スプリントの作業計画を立てるミーティング):
これは「スプリントプランニング」と呼ばれる別のミーティングの役割です。 - エ(障害対応や不具合修正を記録する作業日誌):
障害対応は「バグトラッキング」などで管理し、スプリントレビューとは別の活動です。
難易度
この問題はアジャイル開発の基本的なイベントのひとつである「スプリントレビュー」の役割を理解しているかを問うものです。アジャイル開発の基礎を学んだ初心者でも正答可能ですが、用語に馴染みがない場合は少し難しく感じるため、難易度は中程度といえます。
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用語補足
スプリントレビュー:
アジャイル開発における短期間の開発サイクル終了後に成果物を関係者に見せて評価や意見を得るミーティングです。たとえば、学芸会の発表後に観客から感想を聞くようなものです。
ステークホルダー:
プロジェクトに関係するすべての人や組織のことです。例えば、顧客、開発チーム、経営者などが含まれます。
スプリントプランニング:
次のスプリントで何を開発するか作業計画を立てるミーティングです。学校の授業計画を立てるのに似ています。
対策
アジャイル開発の各イベント(スプリントレビュー、スプリントプランニング、デイリースクラムなど)の目的と役割を理解しましょう。特に、スプリントレビューは成果物を関係者に見せてフィードバックを得る場であることを押さえると良いです。実践的なケーススタディを通じて用語の使い分けを覚えることが効果的です。