問題
問38
以下の表は、3人の作業者の作業時間と成果物の数を示している。このとき、作業効率が最も高い作業者は誰か。
作業者 | 作業時間(時間) | 成果物数 |
---|---|---|
A | 10 | 20 |
B | 12 | 22 |
C | 8 | 18 |
- A
- B
- C
- 全員同じ
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正解
正解は「ウ」です。
解説
この問題は「作業効率」を求める問題です。作業効率とは、単位時間あたりにどれだけの成果物を生み出せたかを表します。具体的には「成果物数 ÷ 作業時間」で求められます。各作業者の作業効率を計算すると、
- Aは20÷10=2
- Bは22÷12≒1.83
- Cは18÷8=2.25
つまり、1時間あたりに最も多くの成果物を作成しているのはCであり、最も作業効率が高いといえます。
このように単純な数値比較でも「何を基準にするか」を意識することが大切です。たとえばAは成果物が20個で一番多いように見えますが、作業時間が長い(10時間)ため効率が下がります。Cは成果物は18個と最も少ないですが、作業時間が短いため効率が最も高くなります。
この問題は実務にもよく関係する考え方です。たとえば仕事の生産性を比較する場合や、業務改善を考えるときには、単なる成果物の数ではなく、効率性に注目することが重要です。
- ア(A):
Aは成果物数20で一見多く見えますが、作業時間が10時間なので効率は20÷10=2です。Cの効率2.25よりも低いため、最も効率が高いとはいえません。 - イ(B):
Bの成果物数は22と最も多いですが、作業時間が12時間と長いため、効率は22÷12≒1.83となり、AやCよりも低いです。 - エ(全員同じ):
作業者ごとに成果物と作業時間が異なるため、作業効率も異なります。計算の結果、Cが最も高く、全員同じではありません。
難易度
この問題の難易度は「やや易しい」です。計算自体は四則演算のみで、中学生レベルの算数知識で対応可能ですが、「効率」という概念を正確に理解していないと間違えやすい点があります。基礎的な数値比較問題として頻出です。
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用語補足
作業効率:
作業効率とは、一定の作業時間内でどれだけの成果が得られたかを示す指標です。例えば、同じ1時間でレポートを3本書いた人と1本しか書けなかった人では、前者の方が効率的です。
生産性:
生産性とは、投入した資源(時間・人・コストなど)に対して得られる成果の割合です。効率と似た意味を持ちますが、より広い文脈で使われます。
単位時間:
1時間や1分など、ある一定の時間のことを指します。単位時間あたりでの成果を比較することで、公平な評価が可能になります。
対策
この問題のように効率や生産性に関する問題は、数値を比較する際に「時間あたり」や「単位ごと」の視点が大切です。問題文に表が出てきたときは、表内の数値を単純に見比べるのではなく、何を基準に比較するのかを意識し、具体的に計算してみることが大切です。