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【最新版】ITパスポート試験 | 予想問題(マネジメント) [問31] 模擬試験で最短合格!

問題

問31

開発手法の一つである「アジャイル開発」の特徴として最も適切なものはどれか。

  • 全体の設計と計画を初期に固めてから開発を進める
  • 小さな単位で開発とテストを繰り返しながら進める
  • 開発と運用を完全に分離して管理する
  • 文書化よりも手順の厳格化を重視する

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正解

正解は「」です。

解説

 「アジャイル開発」は、変化に柔軟に対応しながらソフトウェアを開発していく手法です。正解の「小さな単位で開発とテストを繰り返しながら進める」は、アジャイル開発の本質をよく表しています。アジャイル開発では、短いサイクル(イテレーションやスプリントと呼ばれます)で機能を少しずつ開発・テストし、動くソフトウェアを頻繁にリリースします。これにより、顧客の要望や市場の変化に素早く対応できる柔軟な開発が可能になります。

 例えば、料理でたとえると、最初にすべての料理を決めて作るのではなく、まず前菜を作って味見し、次の料理を決めるというような進め方です。これにより、途中で好みが変わっても柔軟に対応できます。 また、アジャイル開発では開発者と顧客、またはプロジェクトの関係者とのコミュニケーションが非常に重視されており、定期的なレビューやフィードバックの時間も設けられています。

 そのため、開発中でも仕様の変更が許容される点が従来の開発手法と大きく異なる特徴です。

  • ア(全体の設計と計画を初期に固めてから開発を進める):
     この説明は「ウォーターフォール開発」と呼ばれる従来の手法に該当します。アジャイル開発はむしろ、初期計画に縛られず柔軟に変化へ対応する手法です。
  • ウ(開発と運用を完全に分離して管理する):
     アジャイルでは開発と運用が連携しながら進められる場合が多く、DevOpsのように統合しているケースもあります。完全分離はアジャイルの考え方と矛盾します。
  • エ(文書化よりも手順の厳格化を重視する):
     アジャイル開発では、厳格な手順よりも「動くソフトウェア」や「人との対話」を重視します。文書よりも実際の動作するプロダクトを優先するという価値観があります。

難易度

 この問題はアジャイル開発の基本的な特徴を問うものであり、ITの初学者でも比較的理解しやすい内容です。「小さな単位での反復的な開発」というキーワードを知っていればすぐに解ける問題です。学習が浅くても常識的な理解で正解にたどり着けることから、難易度は「易しい」と言えます。

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用語補足

アジャイル開発:
要件の変化に対応しながら、短い期間で繰り返しソフトウェアを開発していく手法です。代表的な手法にはスクラムやXP(エクストリーム・プログラミング)があります。

ウォーターフォール開発:
要件定義からテストまでの工程を順番に進めていく従来型の開発手法です。一度前の工程に戻るのが難しいため、柔軟性に欠ける点が指摘されます。

スプリント:
アジャイル開発(特にスクラム)における短期的な開発単位で、通常は1~4週間の期間で機能の開発とテストを行います。

対策

 アジャイル開発の特徴や他の開発手法との違いを理解することが重要です。特に「繰り返し開発」「短いサイクル」「顧客との対話の重視」などのキーワードを押さえることで、選択肢の判断がしやすくなります。実際の開発現場ではどのように使われているかも調べると理解が深まります。