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【最新版】ITパスポート試験 | 予想問題(マネジメント) [問3] 模擬試験で最短合格!

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問題

問3

あるプロジェクトで、見積もられた作業時間は60時間である。現時点で作業の40%が完了し、実際の作業時間は30時間である。このとき、完成時の予想作業時間(EAC)は何時間か。ただし、完了までの作業効率は現在と同じとする。

  • 60時間
  • 70時間
  • 75時間
  • 80時間

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正解

正解は「」です。

解説

 この問題では「EAC(Estimate At Completion)」という、プロジェクトが完了するまでに必要と予想される最終的な作業時間を求めます。

 EACの計算式は「EAC=実績時間 ÷ 完了率」で求めます。今回、実績時間は30時間完了率は40%(0.4)ですので、計算式は「30 ÷ 0.4=75」となります。

 つまり、現在の進捗ペースで進めると、最終的には75時間かかると予想されます。このEACという考え方は、現在の実績をもとに未来の予測を立てる重要な指標であり、プロジェクトマネジメントの基本知識です。

 たとえば、料理をしていて、レシピ上は30分と書かれているが、半分の材料を使って15分経っても半分しかできていなければ、実際には30分では終わらないという感覚に似ています。進捗率と実績時間から、計画通りかどうかを客観的に判断できるようになります。

ア(60時間):
 最初に見積もられた時間そのままであり、実際の進捗や作業効率を考慮していません。現時点で30時間使って40%しか終わっていないため、非現実的です。
イ(70時間):
 多少増えているように見えますが、EACの計算式(30 ÷ 0.4)に基づいても合わず、正しい予測とは言えません。
エ(80時間):
 必要以上に作業時間を見積もっており、現時点の進捗率と実績を考えると過剰な見積もりです。

難易度

 この問題は、基本的な四則演算と進捗率の理解があれば解けるため、IT未経験者や初学者でも十分に対応可能です。EACの公式を覚えていれば簡単に答えられますが、公式を知らないと誤答しやすい点で注意が必要です。

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用語補足

EAC(完成時予想作業時間):
 プロジェクト完了までに実際にかかると予想される作業時間のことです。実績時間を完了率で割ることで計算します。

実績時間:
 実際に使った作業時間を指します。進捗管理やEAC計算の基礎データとして使われます。

進捗率(完了率):
 全体の中でどれだけ作業が進んだかを割合(%)で示したものです。今回のように40%と表現されることが多いです。

対策

 EACのような予測指標は、ITパスポート試験でも頻出ですので、公式(EAC=実績時間÷完了率)を覚えるとともに、簡単な割合の計算に慣れておくと効果的です。時間やコストに関する指標は実務にも直結するため、理解を深めておくことが大切です。