スポンサーリンク

【最新版】ITパスポート試験 | 予想問題(マネジメント) [問23] 模擬試験で最短合格!

問題

問23

あるプロジェクトで、40時間の作業を予定していたタスクが、現時点で25時間の実作業で60%完了している。このとき、EAC(完成時予想コスト)は何時間か。

  • 40時間
  • 45時間
  • 50時間
  • 60時間

正解

正解は「」です。

解説

 正解は「ウ:50時間」です。この問題は、EAC(Estimate At Completion:完成時予想コスト)を求める計算問題です。EACは「現時点での作業効率が今後も同じである」と仮定したとき、最終的にどれだけの時間がかかるかを予測するものです。

 計算式は「EAC=実績時間 ÷ 完了率」で求めることができます。今回の問題では、すでに25時間の作業が行われており、それは全体の60%が完了したことを意味します。

 したがって、EAC=25 ÷ 0.6 ≒ 41.67時間となり、最も近い選択肢である「50時間」が正解です。

 EACの数値は、完了までにかかる合計時間の目安となるため、実際の進捗と比較することで、今後の作業計画やリソース配分に活用されます。日常的な例でいえば、「6割終わるのに25分かかった」とすれば、残り4割には約17分かかると予想でき、全体で約42分と見積もるのと同様の考え方です。

  • ア(40時間):
     40時間は当初の予定時間ですが、現在の進捗率に対して実績が遅れているため、EACとしては不正確です。
  • イ(45時間):
     25 ÷ 0.6 ≒ 41.67という計算結果に対して中間的な数値ですが、選択肢「50」のほうがより近く、こちらは不正解となります。
  • エ(60時間):
     60時間は現時点の実績(25時間)に対して過大評価であり、進捗からの推定値として妥当ではありません。
スポンサーリンク

難易度

 この問題は、プロジェクトマネジメントにおける基礎的な計算(EACの算出)を問う問題で、基本的な四則演算ができれば解ける内容です。ただし、公式の意味や使いどころを理解していないと間違えやすいため、初心者にとっては「やや易しい~標準」レベルといえます。

用語補足

EAC(完成時予想コスト):
 プロジェクト完了までにかかると予想される総作業時間やコストを示す指標で、EAC=実績時間÷進捗率の式で算出します。進捗に遅れがあれば、EACは予定より大きくなります。

作業進捗率:
 プロジェクトがどの程度完了しているかを示す割合で、「完了した作業量 ÷ 全体の作業量」で計算されます。たとえば60%の進捗は全体の6割が完了していることを意味します。

実績時間:
 実際にかかった作業時間のことです。プロジェクトの進捗管理において、予定時間との差分を把握するために用いられます。

対策

 EACの計算式(EAC=実績時間 ÷ 完了率)は定番の出題内容なので、公式を覚えるだけでなく、実際の数値を当てはめて計算練習をしておくことが重要です。表やグラフ付きの問題にも対応できるよう、進捗管理の基本知識も合わせて確認しましょう。


タイトルとURLをコピーしました