問題
問22
テスト工程とテスト目的の組合せとして、最も適切なものはどれか。
テスト工程 | テスト内容の例 |
---|---|
単体テスト | A:各モジュールの仕様に基づく動作確認を行う |
結合テスト | B:本番環境で実際の運用を想定した確認を行う |
システムテスト | C:システム全体が要件通り動作するか確認する |
運用テスト | D:複数モジュール間のインタフェースが正しく機能するかを確認する |
- 単体テスト – B
- 結合テスト – D
- システムテスト – A
- 運用テスト – C
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正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ:結合テスト-D」です。ソフトウェア開発におけるテスト工程では、それぞれ異なる目的があります。結合テストは、複数のモジュール(部品)を結合して、相互の連携やインタフェースが正しく動作するかを確認する工程です。
例えば、部品Aが部品Bにデータを渡すときに、きちんと期待通りの形式や内容で送信されているかなどを検証します。これは日常生活で言えば、部品同士の接続部分が正しくつながっているかをチェックするようなものです。選択肢「D:複数モジュール間のインタフェースが正しく機能するかを確認する」は、まさに結合テストの目的に合致しており、正しい組合せです。
- ア(単体テスト-B):
単体テストは個々のモジュール単位での動作確認を行うものであり、「本番環境での運用確認(B)」は該当しません。 - ウ(システムテスト-A):
システムテストはシステム全体の要件を満たしているかを検証する工程であり、「モジュール仕様の確認(A)」は単体テストの内容です。 - エ(運用テスト-C):
運用テストは利用者の実際の環境で操作性などを確認するもので、「システム全体の動作確認(C)」はシステムテストの目的です。
難易度
この問題は、テスト工程ごとの目的を明確に理解していないと混乱しやすいため、初心者にとってはやや難しい部類に入ります。特に単体テストや結合テストの違いを曖昧にしている場合は選択を誤りやすくなります。
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用語補足
単体テスト:
プログラムの一部(モジュール)単位で、その仕様通りに動作するかを確認するテストです。例としては、電卓アプリの「+」ボタンだけを試すようなものです。
結合テスト:
複数のモジュールを組み合わせ、インタフェースの整合性や連携動作が正常かどうかを確認するテストです。例えると、部品AとBを組み立ててちゃんと動くかを試す場面です。
システムテスト:
完成したシステム全体が要件を満たしているかを確認する工程です。たとえば、電車の全体試運転のようなものです。
運用テスト:
実際の運用環境でユーザーが操作して問題がないかを確認するテストです。例としては、模擬業務を行って操作性を試すようなものです。
対策
テスト工程ごとの目的や内容を表形式で整理して覚えることが有効です。用語の定義を覚えるだけでなく、具体例や日常的な事例と照らし合わせて理解を深めましょう。過去問や演習問題で繰り返し問われるパターンでもあるため、確実に得点源にしたい領域です。