問題
問2
システム開発におけるテスト工程と、テスト内容との関係として最も適切な組合せはどれか。
テスト工程 | テスト内容の例 |
---|---|
単体テスト | A:システム全体の業務処理フローが正しいかを確認する |
結合テスト | B:モジュール間のインタフェースの整合性を確認する |
システムテスト | C:各モジュールの仕様に沿った動作を確認する |
運用テスト | D:利用者環境における操作性を検証する |
- 単体テスト – A
- 結合テスト – B
- システムテスト – C
- 運用テスト – C
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正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ:結合テスト-B」です。システム開発におけるテスト工程は、開発されたソフトウェアが正しく機能するかを段階的に検証するために、複数の種類に分かれています。結合テストは、複数のモジュールを組み合わせて、モジュール間の連携が正しく行われているかを確認する工程です。
たとえば、顧客情報を入力する画面とその情報を保存する機能が別々のモジュールだった場合、入力されたデータが正しく保存モジュールに渡っているかを検証するのが結合テストです。
選択肢B「モジュール間のインタフェースの整合性を確認する」は、この結合テストの目的に合致しているため正解となります。この工程は、個々のモジュールが正常でも、全体として動作しないというリスクを未然に防ぐために非常に重要です。
- ア(単体テスト-A):
単体テストは個々のモジュール単位で動作を確認するものであり、A「システム全体の業務処理フローの確認」はシステムテストの内容に該当します。 - ウ(システムテスト-C):
C「各モジュールの仕様に沿った動作確認」は単体テストの目的であり、システムテストの目的はシステム全体の総合的な動作確認です。 - エ(運用テスト-C):
運用テストは本番環境を想定してユーザーが実際に操作する場面を再現するテストであり、C「各モジュールの仕様確認」は目的に合いません。
難易度
この問題は、テスト工程とその目的の基本的な対応を理解しているかを問う問題です。ITパスポートの出題範囲としては基礎的な知識に分類されますが、各テストの特徴を混同しやすいため、初心者にとっては選択肢の違いを整理する練習が必要です。
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用語補足
単体テスト:
システムの一部であるモジュールを個別に検証し、仕様通りに動作するかを確認するテストです。料理で言えば、具材一つ一つの品質をチェックする段階です。
結合テスト:
複数のモジュールを組み合わせて、連携が正常に行えるかを検証するテストです。例えるなら、食材を混ぜて一品の料理にしたときにうまく味が合うかを確かめる段階です。
システムテスト:
完成したシステム全体を使って、要求仕様通りに動作するかを確認します。実際のメニューとして提供できるかを判断する最終確認です。
対策
テスト工程に関する問題は、工程の名称と目的の対応関係を覚えることが重要です。図や表を活用して各テストの役割を視覚的に整理すると、記憶に残りやすくなります。また、システム開発の流れと一緒に学習することで理解が深まります。