問題
問18
ウォーターフォールモデルの特徴として、最も適切なものはどれか。
- 仕様変更に柔軟に対応できる
- すべての工程を反復的に繰り返す
- 上流工程から順に進める段階的手法
- 短期間で反復しながら成果物を作る
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正解
正解は「ウ」です。
解説
ウォーターフォールモデルは、システム開発において最も基本的で古典的な開発モデルです。このモデルでは、要件定義→設計→実装→テスト→運用という工程を、上流から下流へ一方向に順番に進めていきます。
そのため、工程ごとに成果物を確定してから次に進むのが特徴です。正解の「ウ」は、この特徴を正しく表しており、「上流工程から順に進める段階的手法」という記述はまさにウォーターフォールモデルの本質です。
一方で、ウォーターフォールモデルは一度進めた工程に戻ることが難しく、途中での仕様変更には対応しにくいという欠点もあります。これに対して、アジャイル開発は「短期間で繰り返し開発する」など、柔軟性を重視した開発手法です。この違いを理解することが、開発モデルを選定するうえで重要です。
ア(仕様変更に柔軟に対応できる):
ウォーターフォールモデルは工程を固定し段階的に進めるため、後戻りが難しく、柔軟な仕様変更には向きません。
イ(すべての工程を反復的に繰り返す):
これはアジャイルモデルの特徴です。ウォーターフォールは反復せず、一方向に進行します。
エ(短期間で反復しながら成果物を作る):
これもアジャイル開発の特徴で、ウォーターフォールとは逆の開発スタイルです。
難易度
この問題は基本的な開発モデルであるウォーターフォールの特徴を問うもので、初心者にも取り組みやすいレベルです。ITの開発工程に触れたことがあれば比較的容易に答えられますが、アジャイルとの違いを混同すると誤答の可能性もあります。
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用語補足
ウォーターフォールモデル:
一連の工程を順番に進めていく開発手法。戻りづらい構造のため、計画性は高いが変更対応は苦手です。
アジャイル開発:
短い期間(スプリント)で開発と見直しを繰り返しながら進める開発手法。仕様変更に強いのが特徴です。
上流工程:
要件定義や基本設計など、開発初期に行う工程のこと。ここでの決定が後工程に大きく影響します。
対策
開発モデルの特徴と代表的な種類(ウォーターフォール、アジャイルなど)を整理して覚えることが重要です。特に、どのモデルがどのような開発スタイルや特徴を持つかを比較して理解しておくと、混同を防ぎやすくなります。