問題
問49
情報システムの施設や設備を維持・保全するファシリティマネジメントの施策として、適切なものはどれか。
- インターネットサイトへのアクセス制限
- コンピュータウイルスのチェック
- スクリーンセーバの設定時間の標準化
- 電力消費量のモニタリング
[出典:ITパスポート試験 平成31年度春期 問49]
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「電力消費量のモニタリング」です。 ファシリティマネジメントとは、情報システムを支える施設や設備(データセンターの建物、空調、電源設備など)を効率的かつ安全に管理する活動のことです。情報システムが安定して稼働するためには、これらの物理的な環境が適切に保たれていることが非常に重要です。 電力消費量のモニタリングは、データセンターなどの施設における電力使用状況を継続的に監視することです。これにより、電力の無駄遣いを特定してコストを削減したり、電力供給が不安定になるリスクを早期に発見して停電などのトラブルを未然に防いだりすることができます。
例えば、エアコンの効きが悪くなったり、サーバーの冷却が不十分になったりすると、電力消費量に異常が現れることがあります。これを監視することで、故障の兆候を察知し、修理や改善を行うことができます。このように、電力消費量のモニタリングは、情報システムの安定稼働を物理的な側面から支える重要なファシリティマネジメントの施策なのです。
ア(インターネットサイトへのアクセス制限):
これはネットワークセキュリティに関する施策であり、物理的な施設や設備の管理を指すファシリティマネジメントとは異なります。
イ(コンピュータウイルスのチェック):
これは情報セキュリティ対策の一部であり、ソフトウェアやデータに関する管理です。物理的な施設や設備の管理ではありません。
ウ(スクリーンセーバの設定時間の標準化):
これは端末のセキュリティ設定やIT資産管理の一環ですが、情報システムを支える物理的な施設や設備の管理とは直接関係ありません。
難易度
この問題の難易度は中程度です。ファシリティマネジメントの概念を理解していれば、比較的容易に正解を見つけられるでしょう。ただし、他の選択肢も情報システムに関連する用語であるため、それぞれの用語がどの管理領域に属するのかを正確に把握していないと迷う可能性があります。特に、情報セキュリティとファシリティマネジメントの違いを明確に理解しておくことが重要になります。
用語補足
ファシリティマネジメント:
企業が持つ建物や設備などの物理的な資産(ファシリティ)を、経営戦略に基づいて効率的に管理する活動です。例えば、オフィスビルの電気や空調、セキュリティ設備などを計画的に管理し、コスト削減や快適な職場環境の実現を目指します。
インターネットサイトへのアクセス制限:
従業員が業務に関係のないウェブサイト(SNSや動画サイトなど)にアクセスできないようにするセキュリティ対策です。会社のネットワークの帯域を無駄にしないようにしたり、悪意のあるサイトからのウイルス感染を防いだりする目的で行われます。
コンピュータウイルス:
コンピュータに感染して悪意のある動作(データの破壊、情報の盗難など)を引き起こすプログラムのことです。風邪のウイルスが人に感染するのと同じように、知らない間にPCに侵入し、システムに悪影響を及ぼします。
モニタリング:
状況や状態を継続的に監視・観測することです。例えば、ウェブサイトのアクセス状況をリアルタイムでモニタリングして、異常なアクセスがないか確認したり、サーバーのCPU使用率をモニタリングして、負荷が高まりすぎていないかチェックしたりします。
対策
この問題を解くためのポイントは、「ファシリティマネジメント」が情報システムの「施設や設備」といった物理的な側面の管理であることを正確に理解することです。各選択肢が「物理的な設備」に関連するものなのか、「ネットワーク」や「ソフトウェア」といった別の管理領域に関連するものなのかを区別する練習をしましょう。ITパスポート試験では、似たような用語や概念が多く出題されるため、それぞれの定義と役割をしっかりと整理しておくことが重要です。

