問題
問79
セルD2とE2に設定した2種類の税率で、商品Aと商品Bの税込み価格を計算する。セルD4に入力する正しい計算式は $B4(1.0+D$2) であるが、誤って $B4(1.0+$D$2) と入力した。セルD4に入力した計算式を、セルD5、E4及びE5に複写したとき、セルE5に表示される数値はどれか。

- 525
- 550
- 630
- 660
[出典:ITパスポート試験 平成30年度秋期 問80]
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「ウ」です。セルD4に入力した数式は、本来は列Bを固定し行2を固定しない形で税率を参照する必要がありますが、誤って税率セルD2を絶対参照($D$2)にしてしまっています。そのため、数式をE5へコピーしても、税率は常にD2の0.05が使われます。 E5では、商品Bの税抜価格である600に対して、税率0.05が適用されるため、計算は「600 × (1 + 0.05)」となります。これを計算すると630となります。
本来であればE5では税率2(0.1)を参照し660になるはずですが、絶対参照の指定ミスによって税率1が固定されてしまった点が重要です。これは、住所をコピーするときに番地まで固定してしまい、別の人に同じ住所が渡ってしまうようなイメージです。
ア(525):
商品Aの税抜価格500に税率0.05を掛けた場合の結果であり、セルE5の商品Bの計算結果ではありません。
イ(550):
商品Aに税率0.1を適用した結果であり、税率の参照ミスを考慮していないため誤りです。
エ(660):
本来正しく税率2を参照した場合の結果ですが、数式で税率を絶対参照しているため実際には表示されません。
難易度
初心者にとっては、相対参照と絶対参照の違いを正確に理解していないと混乱しやすい問題です。計算自体は簡単ですが、数式のコピー時に参照先がどう変わるかをイメージする力が求められるため、Excel操作に慣れていない場合はやや難しく感じます。
用語補足
相対参照:
数式をコピーしたときに、位置に応じて参照先が自動的に変わる参照方法です。例として、D4の「B4」はE5では「C5」に変化します。
絶対参照:
$を付けることで、数式をコピーしても参照先が変わらない指定方法です。$D$2は常にD2を参照します。
税込み価格:
税抜価格に消費税を加えた金額です。例えば100円に10%の税率を加えると110円になります。
数式の複写:
Excelで数式を他のセルへコピーする操作です。参照方法によって計算結果が変わる点が重要です。
対策
相対参照と絶対参照の違いを確実に理解することが最大の対策です。特に「$」が列・行のどちらを固定しているかを意識し、数式をコピーした後にどのセルを参照するかを紙に書いて確認すると理解が深まります。税率や定数は固定、金額は変動という基本パターンを覚えておくと、試験本番でも素早く判断できます。

