問題
問2
マーケティング戦略の策定において、自社製品と競合他社製品を比較する際に、差別化するポイントを明確にすることを表す用語として、適切なものはどれか。
- インストアプロモーション
- ターゲティング
- ポジショニング
- リベート
[出典:ITパスポート試験 平成30年度秋期 問2]
正解
正解は「ウ」です。
解説
ポジショニングとは、マーケティング戦略において、自社製品やサービスを競合他社のものと差別化し、顧客の心の中で独自の地位を確立するための活動を指します。顧客が製品を選ぶ際に、他とは違う価値や魅力を感じてもらい、特定のニーズを満たすものとして認識されるようにします。
例えば、スマートフォン市場で「高性能で高価格」な製品が多い中で、「手頃な価格でカメラ機能が優れている」という独自の立ち位置を確立するようなイメージです。これにより、ターゲットとする顧客層に明確なメッセージを伝え、競争優位性を築くことができます。この問題文では、自社製品と競合他社製品を比較し、差別化するポイントを明確にするとあるため、まさにポジショニングの説明に合致します。
ア(インストアプロモーション):
インストアプロモーションは、店舗内で購買意欲を高めるための販促活動(例:試食、特売)を指します。差別化のポイントを明確にする概念とは異なります。
イ(ターゲティング):
ターゲティングは、市場を細分化した(セグメンテーション)結果から、自社が狙うべき特定の顧客層(ターゲット市場)を絞り込むことです。差別化のポイントを明確にする前段階の活動です。
エ(リベート):
リベートは、商品購入後に代金の一部を顧客に払い戻すことです。割引の一種で、顧客への経済的インセンティブであり、製品の差別化とは直接関係ありません。
難易度
この問題の難易度は、ITパスポート試験のストラテジ系の問題としては標準的です。マーケティングの基本的な概念を問うものであり、専門用語の意味を正確に理解しているかが鍵となります。特に、「ターゲティング」や「ポジショニング」といったマーケティング戦略の基礎知識は、ビジネス分野でも頻出するため、しっかりと学習しておくことが重要です。
用語補足
ポジショニング:
顧客の心の中で、自社製品を競合他社の製品と区別し、独自の価値や地位を確立することです。例えば、「このスマホはバッテリーが長持ちする」と覚えてもらう戦略です。
ターゲティング:
市場を細かく分けて(セグメンテーション)、その中から自社が最も効果的にアプローチできる顧客層や市場を選び出すことです。例えば、「ゲーム好きの若者層に特化する」と決めることです。
インストアプロモーション:
店舗の中で、お客様の購買意欲を高めるための活動全般を指します。例えば、スーパーでの試食販売や、お店の入り口に魅力的な商品のディスプレイを置くことなどです。
リベート:
商品を購入した後に、その代金の一部を後から購入者へ払い戻すことです。例えば、「この家電を買うと、後日1万円キャッシュバック」というような仕組みです。
対策
この問題は、マーケティング戦略における基本的な用語の定義を正確に理解しているかが問われます。特に、セグメンテーション(S)、ターゲティング(T)、ポジショニング(P)といった「STP戦略」の各要素は、それぞれの意味と関連性を混同しないように整理して覚えることが重要です。過去問演習を通じて、類似のビジネス用語問題に慣れ、用語帳などを活用して日頃から知識を定着させるようにしましょう。

