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ITパスポート試験 平成30年度秋期 [問100] 過去問解説

問題

問100

レコードの関連付けに関する説明のうち、関係データベースとして適切なものはどれか。

  • 複数の表のレコードは、各表の先頭行から数えた同じ行位置で関連付けられる。
  • 複数の表のレコードは、対応するフィールドの値を介して関連付けられる。
  • レコードとレコードは、親子関係を表すポインタで関連付けられる。
  • レコードとレコードは、ハッシュ関数で関連付けられる。

[出典:ITパスポート試験 平成30年度秋期 問100]

正解

正解は「」です。

解説

 関係データベースでは、複数の表(テーブル)に分散して格納されたデータを、共通する「フィールド(列)」の値を使って関連付けます。例えば、顧客情報が格納された「顧客テーブル」と、注文情報が格納された「注文テーブル」があったとします。それぞれのテーブルには「顧客ID」というフィールドがあり、顧客テーブルの顧客IDと注文テーブルの顧客IDが一致することで、「どの顧客がどの商品を注文したか」といった情報を結び付けて取り出すことができます。

 このように、データの内容に基づいた共通の項目(フィールド)を介してデータ同士を結びつけることで、情報を効率的に管理し、必要なデータを正確に抽出できるのが関係データベースの大きな特徴です。これは、私たちが図書館で本を探す際に、著者名やタイトルという共通の情報を頼りに、書架にある本と貸出状況のリストを結びつけるようなイメージです。

ア(複数の表のレコードは、各表の先頭行から数えた同じ行位置で関連付けられる。):
 行位置だけで関連付けるのは、データの内容とは無関係なため、関係データベースのデータ整合性を保てません。行の追加や削除によって関連が簡単に崩れてしまいます。
ウ(レコードとレコードは、親子関係を表すポインタで関連付けられる。):
 ポインタによる親子関係は、主に階層型データベースやネットワーク型データベースで使われる手法です。関係データベースはフィールドの値で関連付けを行います。
エ(レコードとレコードは、ハッシュ関数で関連付けられる。):
 ハッシュ関数は、データの検索効率を高めるために、データを特定の形式に変換して保存する際などに利用される技術です。レコード間の論理的な関連付けには直接使用されません。

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難易度

 この問題は、関係データベースの基本的な構造と、複数のテーブル間でデータを関連付ける仕組みを理解しているかを問うものです。ITパスポート試験のデータベース分野では、リレーショナルデータベース(関係データベース)の概念が頻出であり、その中でもテーブル間の関連付けは非常に重要な要素です。選択肢の内容も比較的平易であるため、データベースの基礎をしっかりと学習していれば、正解にたどり着きやすい問題と言えるでしょう。

用語補足

関係データベース:
 データを複数の表(テーブル)に分けて管理し、表同士を共通の「列(フィールド)」の値を使って関連付けるデータベースの形式です。例えば、顧客リストと注文リストを別々の表で管理し、共通の顧客IDで紐づけることで、誰が何を注文したかを把握できます。

レコード:
 データベースの表における1行分のデータの集まりです。例えば、顧客リストの表で「山田太郎、男性、東京都」という一連の情報が1つのレコードにあたります。

フィールド:
 データベースの表における1つの項目(列)のことです。例えば、顧客リストの表の「氏名」「住所」「電話番号」などがそれぞれフィールドです。

ポインタ:
 コンピュータのメモリ上で、特定のデータがどこに格納されているかを示す「アドレス(番地)」のことです。プログラミングでデータへの直接的な参照に使われることがありますが、関係データベースのレコード関連付けには直接使われません。

対策

 この問題を解くためのポイントは、関係データベースが「共通のフィールド(列)の値」を使って表同士を関連付けるという基本的な仕組みを理解することです。特に、主キーと外部キーがどのように連携してテーブル間の関連付けを形成するのかを把握することが重要です。他の選択肢に登場する階層型データベースやネットワーク型データベースといった、異なるデータベースモデルの関連付け方法と比較して理解を深めることで、より正確な知識が身につきます。

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