問題
問8
不良品や故障,クレームなどの件数を原因別や状況別に分類し、それを大きい順に並べた棒グラフと、それらの累積和を折れ線グラフで表した図はどれか。
- 管理図
- 系統図
- パレート図
- マトリックス図
[出典:ITパスポート試験 平成29年度秋期 問8]
正解
正解は「ウ」です。
解説
パレート図は、発生した問題の原因や、不良の項目などを分類し、それぞれの件数や金額を大きい順に並べた棒グラフと、その累積比率を折れ線グラフで表現した図のことです。この図を作成することで、多くの問題や結果の大部分が、少数の重要な原因によって引き起こされていることを視覚的に把握できます。
たとえば、製品の不良品が複数種類ある場合、それぞれの不良の種類ごとに発生件数を集計し、件数の多い順に並べます。そうすることで、どの不良が全体の不良品の大部分を占めているのかが一目で分かり、最も影響の大きい原因に優先的に対応できるようになります。問題文の「不良品や故障,クレームなどの件数を原因別や状況別に分類し、それを大きい順に並べた棒グラフと、それらの累積和を折れ線グラフで表した図」という記述は、まさにパレート図の特徴そのものです。
ア(管理図):
管理図は、製造工程などの品質が、時間とともに安定しているか、異常が発生していないかを監視するために用いられる図です。データの変動範囲を管理限界線で示し、異常な変動を検出します。
イ(系統図):
系統図は、目標達成のための具体的な手段やプロセスを段階的に展開し、系統的に整理して示す図です。問題解決の計画立案などに用いられます。
エ(マトリックス図):
マトリックス図は、複数の要素間の関係性を、縦軸と横軸にそれぞれ要素を配置して、その交点に記号などで示す図です。要素間の関連性の強さを分析する際に使われます。
難易度
この問題は、品質管理の7つ道具の一つである「パレート図」の基本的な定義を問うものです。各分析ツールの目的や用途を正確に理解していれば、比較的容易に正解できます。初学者にとっては、それぞれの図の名称と特徴をしっかりと結びつける学習が重要になります。
用語補足
パレート図:
複数の要因の中から、全体に最も大きな影響を与えている要因を特定するためのグラフです。例えば、売上高の8割は2割の顧客から生まれているといった「パレートの法則」を可視化するのに役立ちます。
管理図:
製品の品質や工程が安定しているかを監視するために使うグラフです。製品の重さが常に一定の範囲内にあるかを確認し、範囲を超えたら異常と判断するような場合に利用されます。
系統図:
目標を達成するために、どのような手順や手段が必要かを階層的に示した図です。新しいシステムを導入する際に、最終目標から具体的な作業までを細かく分解して整理するイメージです。
マトリックス図:
複数の要素が互いにどのような関係にあるかを、表形式で示す図です。例えば、お客様のニーズと、それを満たすための製品機能との関連性を評価する際に使われます。
対策
この問題は、品質管理や業務改善の際に用いられる様々な分析ツールの知識が問われています。パレート図の他にも、管理図、特性要因図、ヒストグラム、散布図、系統図、マトリックス図など、それぞれの図が「どのような目的で、どのような情報を可視化するために使われるのか」を理解することが重要です。それぞれのツールの特徴を把握しておけば、問題文の状況から適切なツールを判断できるようになります。

