問題
問19
CIOの説明はどれか。
- 経営戦略の立案及び業務執行を統括する最高責任者
- 資金調達、財務報告などの財務面での戦略策定及び執行を統括する最高責任者
- 自社の技術戦略や研究開発計画の立案及び執行を統括する最高責任者
- 情報管理、情報システムに関する戦略立案及び執行を統括する最高責任者
[出典:基本情報技術者試験 令和5年度(科目A) 問19]
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正解
正解は「エ」です。
解説
CIO(Chief Information Officer)は「最高情報責任者」と呼ばれ、企業における情報システムや情報管理の分野での戦略立案、導入、運用を統括する役職です。情報技術(IT)が企業経営において重要な資源となっている現在、CIOは単なるシステム管理者ではなく、経営戦略とIT戦略を連携させ、業務効率や競争力の向上を図る上で中心的な役割を果たします。
例えば、新しい業務システムの導入や、サイバーセキュリティ対策の強化、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進など、企業内のITに関する意思決定と実行責任を担うのがCIOです。 選択肢「エ」は、情報管理および情報システムに関する戦略立案および執行を統括する最高責任者と定義しており、CIOの役割に最も合致するため、正解となります。
ア(経営戦略の立案及び業務執行を統括する最高責任者):
これはCEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)の役割を説明しています。
イ(財務面での戦略策定及び執行を統括する最高責任者):
こちらはCFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)の説明です。
ウ(技術戦略や研究開発計画を統括する最高責任者):
この内容はCTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)の職務に該当します。
難易度
本問の難易度は「やや易しい」です。CIOを含む「CxO」と呼ばれる企業の経営幹部の役割について基本的な理解があれば、用語の頭文字(Chief Information Officer)からも連想できるため、初心者でも正解しやすい問題です。
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用語補足
CIO(Chief Information Officer):
企業の情報管理および情報システムに関する最高責任者。経営戦略に沿ってIT戦略を立案・実行し、全社のITリソースを最適化する役割があります。
CEO(Chief Executive Officer):
企業の経営全般に責任を持つ最高経営責任者。業務執行の最終決定権を持ちます。
CTO(Chief Technology Officer):
技術開発や製品開発を統括する技術責任者で、企業の競争力強化に貢献します。
対策
CIOをはじめとする「CxO」の役割(CEO、CFO、CTOなど)を区別して覚えておくことが重要です。それぞれの責任範囲や業務内容を表で比較しながら学習すると記憶に残りやすく、試験でも迷わず選択できます。