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「会計・財務」について
会計・財務は、企業の経済活動を記録し、財務状況を分析するための分野です。この分野を学ぶことで、企業経営の基本や財務戦略の理解が深まり、ビジネスに役立つ知識を身につけることができます。
会計と財務
利益
利益とは、企業が商品やサービスを販売して得た売上から費用を差し引いた残りの金額のことです。利益には「粗利益」「営業利益」「純利益」などの種類があります。例えば、パン屋さんが1個200円のパンを売り、材料費が100円かかる場合、粗利益は「200円 – 100円 = 100円」となります。ここから家賃や光熱費を引いたものが営業利益、さらに税金を引いたものが純利益になります。
粗利益
粗利益(売上総利益)とは、売上から原価を引いた利益のことです。商品を作るのにかかった材料費や仕入れ費用を除いた利益を示します。例えば、1個500円のケーキを売り、材料費が200円だった場合、粗利益は「500円 – 200円 = 300円」です。
営業利益
営業利益とは、粗利益から販売費や管理費などの営業にかかる費用を引いた利益のことです。例えば、カフェを経営している場合、家賃やスタッフの給与、広告費などを差し引いた後の利益が営業利益になります。
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損益分岐点
損益分岐点(BEP:Break Even Point)とは、企業の売上がちょうど費用と等しくなり、利益も損失も出ないポイントのことです。例えば、カフェの固定費が50万円、1杯500円のコーヒーを売り、1杯の利益が300円の場合、損益分岐点は「50万円 ÷ 300円 = 167杯」となり、167杯以上売れば利益が出ることになります。
原価
原価とは、商品やサービスを作るためにかかる費用のことです。例えば、ケーキを作るために必要な材料費や、製造にかかる電気代などが含まれます。原価が高いと利益が少なくなるため、企業はコストを抑えながら品質を維持する工夫をします。
変動費
変動費とは、売上や生産量に応じて変動する費用のことです。例えば、レストランでは、お客さんが増えると食材の仕入れ量が増え、それに伴って変動費も増えます。
固定費
固定費とは、売上や生産量に関係なく一定にかかる費用のことです。例えば、カフェの家賃や従業員の基本給は、売上に関係なく毎月一定額かかります。
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販売量
販売量とは、企業がある期間内に販売した商品の数量のことです。例えば、1ヶ月で500本のジュースを売った場合、販売量は500本となります。
変動費率
変動費率とは、売上に対して変動費がどれくらいの割合を占めているかを示す指標です。計算式は「変動費 ÷ 売上高 × 100」です。例えば、売上が100万円で変動費が40万円の場合、変動費率は「40%」になります。
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貸借対照表
貸借対照表(バランスシート:B/S)は、企業の財政状態を表す重要な財務諸表です。企業がどのような資産を持ち、それをどのように資金調達しているのかを示します。資産(現金や設備など)と負債(借入金など)、そして純資産(資本金や利益の蓄積分)の3つの要素で構成されます。例えば、会社が銀行から借入をして機械を購入した場合、資産(機械)と負債(借入金)が増えることになります。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書(C/F)は、企業のお金の流れを示す財務諸表です。主に営業活動、投資活動、財務活動の3つに分けて、現金の流入・流出を記録します。例えば、商品の売上代金を回収すると営業活動によるキャッシュが増え、新しい設備を購入すると投資活動によるキャッシュが減ります。この表を見ることで、会社が健全に資金を回しているかを確認できます。
資産
資産とは、企業が持つ財産のことで、純資産、流動資産、固定資産などに分類されます。流動資産には現金や売掛金(未回収の売上代金)、固定資産には建物や機械が含まれます。例えば、スーパーが冷蔵設備を購入すると、それは固定資産となります。
負債
負債は、企業が将来返済する必要のある借金や義務を指します。負債には流動負債(短期間で返済が必要なもの)と固定負債(長期間かけて返済するもの)があります。例えば、銀行から1年以内に返済する短期借入金は流動負債、10年かけて返済する長期借入金は固定負債となります。
流動比率
流動比率は、企業の短期的な支払い能力を示す指標で、流動資産を流動負債で割った値として計算されます。この比率が高いほど、企業は短期間の支払いに余裕があると判断されます。例えば、流動比率が200%なら、支払い能力が十分あると考えられます。
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収益性
収益性とは、企業がどれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標です。代表的なものに売上高利益率(売上に対する利益の割合)やROE(自己資本利益率)などがあります。例えば、売上が1,000万円で利益が100万円なら、売上高利益率は10%となります。
効率性
効率性とは、企業が資産や負債をどれだけ有効に活用しているかを示す指標です。例えば、総資本回転率(売上を総資産で割った値)は、企業が資産をどれだけ効率よく活用しているかを表します。回転率が高いほど、資産を有効に使っていると判断されます。
安全性
安全性とは、企業の財務状態の健全さを示す指標で、負債の割合や自己資本の比率などを分析します。例えば、自己資本比率が高い企業は、借入金に依存せず安定した財務基盤を持っていると評価されます。
投資利益率
投資利益率(ROI:Return on Investment)は、投資した資金に対してどれだけの利益を得たかを示す指標です。例えば、100万円の設備投資を行い、その設備が年間20万円の利益を生むなら、ROIは20%となります。
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消費税
消費税とは、商品やサービスの購入時に消費者が負担し、事業者が納税する税金です。日本では2024年現在、標準税率は10%、食品など一部の品目には軽減税率(8%)が適用されます。例えば、1,000円の商品を購入すると、消費税100円が加わり、支払い額は1,100円となります。
法人税
法人税とは、企業の利益に対して課される税金です。企業が1年間に得た利益から、経費や損失を差し引いた額(課税所得)に税率を適用して計算されます。例えば、企業が1億円の利益を上げ、法人税率が30%の場合、法人税は「1億円 × 30% = 3,000万円」となります。
適格請求書等保存方式(インボイス制度)
インボイス制度は、2023年10月から導入された消費税の仕入税額控除を適正に行うための制度です。事業者が仕入税額控除を適用するには、「適格請求書(インボイス)」を受け取って保存する必要があります。例えば、企業Aが企業Bにサービスを提供し、Bが消費税を支払う場合、企業Aはインボイスを発行しなければBは消費税の控除を受けられません。